永瀬正敏のインスタグラム(masatoshi_nagase_official) - 10月1日 20時24分
《"Smile” from Germany》
Photographed by M.Nagase
『KANO』の中で僕が演じた近藤監督は甲子園決勝で、今までチームを引っ張ってきたエース呉 明捷投手の続投を決断しました。
彼は試合途中、指に怪我をしてしまいましたが、マウンドに最後まで立ち続けたいと言う彼の想いを、近藤監督は勝敗よりも優先、尊重しました。
その一方で、控え投手である劉選手は結局一球も甲子園のマウンドで投げる事が出来ませんでした。
これらは全て史実に基づいて描かれています。
数年前のある日、甲子園で始球式をやらないか?と言う大変光栄なお話を頂きました。
でもその時最初に浮かんだのが劉選手の事でした。
きっと近藤監督もずっと心にお持ちであっただろう、甲子園でマウンドに立つ事が出来なかった劉選手の想いを、映画『KANO』で劉選手を演じた陳永欣君に叶えて欲しい、そう願って僕はすぐに台湾へ連絡しました。
彼は自分と劉選手の想いを抱え、当日甲子園のマウンドに立ちました。
その日、ウォームアップなどずっと付き合っていた僕はマウンド上で緊張している永欣君に最後一言だけ、永欣ではなくあえて
『劉、加油(劉、頑張れ)』とだけ声をかけ、側で見守っていました。
永欣君は見事なホームでキャッチーミットのど真ん中に、素晴らしい一球を投げ込みました。
二人の想いが結実した瞬間、僕は空に向かって天国の劉さんに『見てくれましたか?彼は劉さんの想いを見事に叶えましたよ。有難うございました』と心の中で祈りました。
その永欣君から、メールが届きました。
『ずっと考えていた事なんですが、あの日、永瀬さんが声を掛けてくださった瞬間をタトゥーにして残したいんです』
彼はあの日の出来事をずっと大切にしてくれていました。
辛い事があった時や、自分が人生の様々な選択で迷った時に、あの言葉を何度も思い返してくれていたんだそうです。
『あのたった一言を、、、』
僕の姿が!事の重大性もヒシヒシ感じながらも
『あの始球式をそんな風に心の中に刻んでくれていて、、、君に投げてもらって本当に良かった。
俺はいつまでも君のこと日本から見守っています。
劉、加油!永欣、加油!』
僕はしばし考え、それからこう返信しました。
そして昨日、監督の馬志翔さんから『陳君が君と一緒の姿のタトゥーを入れたよ!』と連絡がありました。
永欣君の肌に刻まれたあの日の出来事を、素晴らしい作品と素晴らしい方々との出会いを、そして近藤監督、劉さんの想いを、僕もこれから一生大切にしていきます。
(長文すみません)
永瀬正敏
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2020/10/1