吉家章人のインスタグラム(akihitoyoshiie) - 8月13日 20時30分

エンタメを求める映画ファンとしては、もしかしたら楽しめない映画かも。事実を知っているのでストーリーが分かってしまうし、本編では事実と思われることを淡々と描いている。何故クリントイーストウッドは映画化しこのような表現にしたのか。

以下はあくまでは私の個人的見解に過ぎない。

クリントイーストウッドは映画の影響力を知っている。ご自身は俳優でもあり映画監督でもある。自分にできることは映画での表現。

本作では機長のサレンバーガー氏を敢えて否定的な視点を交えて公平に描き、サレンバーガー氏への尊敬を引き立てた。サレンバーガー役を演じるトムハンクスの台詞で、乗務員も救出された乗客も救出に携わった人たちも皆んながこの奇跡を起こした、と言っている。さらにサレンバーガーへの尊敬が深まる。

クリントイーストウッドの過去作品を振り返ると、アメリカ史に残る英雄たちを映画化している。

アメリカに起こった奇跡を映画で描き、アメリカ国民に奇跡を伝え残すことがクリントイーストウッドが自分にできるアメリカへの貢献と思っているのではないだろうか。奇跡をいつでも好きな時に観ることができるように。

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