角舘健悟のインスタグラム(kengokakudate) - 11月7日 21時12分

最近めっきり冬の香りが街中に立ち込めていて、どんどん街の人たちの顔が冬顔になってくのがわかる。身体はカチカチに、それと裏腹にできるだけ足早に家路に急ぐ。ビルたちは寒かろうが暑かろうがお構いなしにぐんぐん成長している。街で楽しそうなのは旅行客と学生くらいだった。

久しぶりに渋谷の街を宮益坂上から、道玄坂上までつるっと歩いてみると、中高時代に通っていたスタジオや楽器街は笑ってしまうくらいに更地になっていた。そんなこともつゆ知らずか、通行人たちは知ったそぶりで歩みを早めていた。

街の表情の変化に驚きを隠せない僕は、旅行客さながらに写真を撮ったりしながら歩いていて、寒そうな旅行客なんかよりも、ずっと海外に来たみたいな気分になっている。新しいお店に興味を示したりなんかして。タクシーはセダンからバンに、光は電球からLEDに変化していって、街の光が目の奥をつんと刺激する。ビルの窓から漏れる光たちもなかなかどうして無味な白い光。未来に来てしまったような錯覚さえしてしまう。

どんどん街は新陳代謝を繰り返して成長していく。それを見ているのが好きだ。

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