佐藤友子さんのインスタグラム写真 - (佐藤友子Instagram)「#佐藤の気まぐれ日記夏休み編を書きます〜😌 ・ (2019/8/12) 息子はとっくのとうに夏休みだが、親と子の夏休みが重なるのはこの6日間。・できるだけ息子に合わせて過ごそうとなっている。『トイ・ストーリー4』を観に映画館に行ったり、宿題のリコーダーを一緒に練習したり、自由研究のテーマに日本の城を選んだ彼のために城の見学にも足を伸ばしてみようかと思っている。・とはいえ、つかの間でも、自分だけの夏休みも欲しい。そんなわけで昨日はお昼から半日時間をもらうことにした。・つい先日、あまりに出不精なわたしにスタッフが「てんちょー、移動は大事ですよ。移動に意味があることもある」と言ったのを思い出し、いつものように近所をふらふらするのはやめよう、それだけを決めた。ちゃんと家から距離のあるところへ移動しよう、笑・特に買いたいものも観たいものもない。静かで気持ちのよいところで集中して本が読めたらいいな。あと、できたらお昼ご飯に美味しいものを食べたいな。湧き出てくる願いはそのくらいで、とりあえず電車に乗りこみ揺られてみる。どこ行こうかな。丸の内か日比谷のほうまで行こうかな。・結局、あそこに行こうと思いついて、新宿駅で降りて西口の改札に向かう。西口から続く地下通路を歩いて都庁方面へ。地下通路を抜けた途端にパーっと広がる木々の緑が溢れた景色が昔から好きなのだ。・西新宿の京王プラザホテルに飛び込む。このホテルにある「樹林」というダイニングは緊張せずにひとりでも入れるし、豪華なコースとかじゃないから気楽に本を読みながら食事ができる。ひとりでここに来るのは2回目。・クラシコムは7月末に13期の期末を迎え、8月から14期に突入した。いつも、毎年、7月31日と8月1日のあいだに、一日の余白があればよいのになぁと思うことがある。ある目標を追いかけてきてそれに一区切りついた後、息つく暇なく、次の期に入り次の目標を追いかける。ちょっとだけ、ゆるんだり浸ったりする時間をおくれ、と、そんな甘えた気持ちが顔を出す。・今日は、だから、そんな甘えた気持ちをちょいとだけ満足させる半日にしよう。チリ産の冷えたスパークリングワインを注文し、ガラスの向こうの緑を眺めながら「13期もおつかれ！」と心のなかで自分に乾杯だ。いろんな嬉しいことがあったし、至らないと感じることも山とあった。会社のトイレで深いため息をついて、居合わせたスタッフに笑われたこともあったな、なんて思い出したり。・ローストビーフを頬張りながら、持ってきた本を開く。ちょこちょこ食べてはちょびちょびお酒を飲み、活字に目を落とす。家や近所のカフェだと散漫になりやすいのに、なぜかここでは集中して一気に読めた。・読んだのは津村記久子さん著の『これからお祈りに行きます』。まったく救いがないようで読んでいて安心する、つまりちゃんと救いが用意されている素晴らしい小説だった。・西新宿で一冊、本を読み通せたこと。食後のコーヒーまでしっかりと、美味しい食事ができたこと。これでよいのだ、というか、こういうのがよいのだ。・帰りも同じ電車に揺られる。電車のなかではこんなことを考えた。「自信」について。・ちょうど少し前に、仕事のことで、半年前の自分はよくこのことが気にならなかったな、よくこれを知らずに、というか気にならずに仕事ができていたものだ、と思うことがあったので。たしかにその頃はその頃で、それで大丈夫だったのも確かなのだけれど。・なにかを新たに分かるようになる、理解するようになるということは、自分の至らなさとまた新たに出会うことなので、その連続である限り、自信なんていうものはなかなか身に付かないよなぁと電車で考えた。「うまくできてる！」なんて思える瞬間はやってこない。・でも、本当に欲しいのは「自信」より「実感」かも。と、思った。こんなことも知らなかったかという恥ずかしさや、実感をもって知る必要に気づけたら今度はそれを知ろう学ぼうとなる切実さ。喜ばしい瞬間も、恥ずかしく感じることも、新たに学び知ったことも「実感」を伴っていきたい。・こんなことをひとりモクモクと考えたりできるのは、やっぱり休みの良さですね。そうか、自信より実感が欲しいんだなと思えたら、とてもスッキリした気持ちで地元の駅に降り立つことができた。それなら、できそうだぞと。いろんなことを経験をして「実感集め」に励みまする。・・ #長文お付き合い頂きありがとうございました 😊 #佐藤の気まぐれ日記 #北欧暮らしの道具店」8月12日 20時56分