浜崎貴司のインスタグラム(hamazakitakashi_official) - 8月3日 08時27分
ちょっと前ですが、
音楽プロデューサーの佐藤剛さんがお亡くなりになりました。
剛さんとは、THE BOOMの事務所の社長という形で、
最初にお会いしました。
他事務所のボスでしたが、
友達みたいな話し方を最初からしてくれました。
最初に会ったのは多分テレビ神奈川20周年イベント
「RCサクセションの子供たち~夜の散歩をしないかね」
というイベントだったと思います。
私がソロになってからは、
たまに電話がかかってきて、
一緒に食事をしたりしながら、
音楽の話を沢山しました。
小泉今日子さんのアルバム「厚木I.C.」のプロデュースをされている時は、
宮沢和史君との共作「厚木」、
そして私の作詞作曲「シャボン」を取り上げてくれました。
最後にお会いしたのは、
2016年11月5日に開催された剛さんがプロデュースしていたイベント、
「せたがや音楽プロジェクト VOL.7 All You Need Is Love 〜音楽は自由を目指す〜」
に誘っていただいた時です。
会場は世田谷区民会館。
その時はメッセージソングがテーマで、
私はC.C.R.の「雨を見たかい」を日本語で歌ったのです。
私はこの日のために新たな訳詞を書き下ろしました。
剛さんは常にミュージシャンに課題を提案してくれました。
しかもとてもシンプルな課題。
決して難しくない課題でした。
でもその課題があると、
ミュージシャンは急に今までとは違う事がやれそうなスイッチが入る、
ちょうどいいものでした。
過去の名曲や、埋もれた作品を研究し、
世の中に再提案もし続けていました。
剛さんが著した、
坂本九さんの「上を向いて歩こう」がなぜアメリカで1位になったのかを調査した本、
「上を向いて歩こう:奇跡の歌をめぐるノンフィクション」は、
日本のポピュラー音楽史において、
本当に貴重な一冊だと思います。
ひょっとしたら、
剛さんの中心にあったのは「スタンダード」という事だったのかもしれません。
長く愛される音楽。
時代に流されない力強い歌。
そういう観点では、THE BOOMの「島唄」に、
剛さんが関わったのが、
最大の功績かもしれません。
写真は2004年にリリースされたCD「DISCOVER THE SONGS 1+1」。
プロデュースは佐藤剛さん。
J-ATANDARDという、新しい日本のスタンダードになるであろう歌を集めた、
様々なミュージシャンによるカバー・オムニバス・アルバム。
その中に剛さんは私に関わる曲を2曲選んでくれました。
ひとつはMCUがカバーしてくれた「幸せであるように」。
そして私がカバーした宇多田ヒカルさんの「光」です。
自分の作品が、
きっと日本のスタンダードになるであろうと評価していただいたことは誇りです。
改めて佐藤剛さんに感謝の気持ちを捧げます。
#佐藤剛
#discoverthesongsjstandard
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2023/8/3