西野亮廣さんのインスタグラム写真 - (西野亮廣Instagram)「. . 【お金はどこから生まれたのか?】       今日も最新刊『夢と金』の深堀り(解説)をしていきましょう。   今日は206ページの「海に沈んでいるお金の話」を取り上げたいと思います。   本書は、ここらあたりから、いよいよNFTの話になってくるわけですが、この「海に沈んでいるお金」というのは日本のメッチャ南に位置する「ヤップ島」という人口1万人チョットの小さな島にある「石のお金」の話です。   アニメとかで見たことある人もいると思います。 真ん中に穴が空いたあの「石のお金」です。   名前を「石貨(せきか)」というんですけども、小さいもので20〜30センチ。 大きいものだと4メートルぐらい。5トンとかですね。   「石の貨幣」と書いて「石貨」なんですけども、「お金」というよりも、「交換用貴重品」と呼んだ方がイメージに近いと思います。 冠婚葬祭の時に贈ったり、村と村が争った時に「ごめんなさい」の証として贈ったり。   ただ、4メートルの石なんて持ち歩けないじゃないですか? 財布の中に入らない。   なので、交換する時は、「(広場とか飾ってある)4メートルの石貨」の〝持ち主〟が変わるんです。   でも、ぶっちゃけ〝持ち主〟と言ったって、「広場にある4メートルの石貨」は誰でも触れるわけだし、誰でも写真が撮れるわけで、「じゃあ、持ち主の取り分は何なんだ?」となると思うんですけども、答えは「所有感」なんです。   「僕が所有していると思える」「僕が所有していると島の皆に思ってもらっている」   ここに価値が発生して、「所有感」を受け渡しすることで、交換用貴重品として機能している。   そして、この交換の手続きに関しては、「石貨銀行」みたいな中央機関があるわけじゃなくて、「西野の石貨が、昨日、梶原に贈られた」ということを島の皆が記憶(脳内に記録)しているだけ。それで交換が成立してるんですね。   西野が梶原に贈った石貨を、とろサーモン久保田が勝手に自分のものとして、誰かに贈ると、「いやいや、その石貨は梶原さんのものでしょ。何やってんだ、久保田!」とまわりから指摘が入る。   そんな感じで、中央が管理しているわけではなくて、島の皆で管理しているのが、ヤップ島の「石貨」です。   最新刊『夢と金』では、NFTの章の一番最初に、このヤップ島の「石貨」の話を書いています。 理由は薄々お気づきだと思いますが、ヤップ島の「石貨」がNFTのそのものだからです。   ヤップ島の仕組みをオンラインでやっているのがブロックチェーンなので、ブロックチェーンの説明を始める前の準備運動としてはもってこいなんです。   NFTを知らない人に、いきなりNFTの話をすると「うっ」となっちゃうので、こんな雑学から入るといいと思います。    さて。   この「石貨」を学べば学ぶほど、お金の起源(お金はどうやって生まれたのか?)の話になるわけですが、ちなみに皆さんは「お金」ってどうやって生まれたと思います?   よく「元々は物々交換で、その交換をスムーズにする(無駄を無くす)為に『お金』が生まれた」みたいに言われていますが、厳密に言うと、ちょっと違います。    「お金はどのように生まれたのか?」という問いに対して答えは「皆が欲しいものがお金になった」です。   皆がお金を欲しがっているんじゃないんです。  “皆が欲しいもの”が「お金」になったんです。   たとえば、物々交換の時代を想像してください。   欲しい物を手に入れようと思ったら、物々交換がルールですから、当然、「相手が欲しい物」を持っておいた方がいいですよね。   「皆が欲しい物」を持っておけば、皆と物々交換できますよね。   その当時の皆が何を欲しがったかというと、「石貨」とか「貝貨」とか「木の実」とか「手斧」だったんです。   「斧」とかあったら便利じゃないですか。   というわけで、「斧」を蓄えておいて、しかるべきタイミングで「斧」を渡して、「肉」をもらったりしていたんです。   この時の「斧」が、お金です。   お金って、お金を作ろうとしてお金を作ったわけじゃなくて、皆が便利だと思ったものがお金になったんです。   昨日までは「お金の使い方」とか「お金の守り方」みたいな話でしたけど、「お金の歴史」も勉強してみると、行き着く先は「人は何に価値を覚えるか?」「どの条件が揃った時に価値が生まれるのか?」というところだったりして、人間の性格がよく分かってメチャクチャ面白いのでオススメです。   人類史を見ていくと、そもそも「皆が欲しいもの」がお金になっているので、「お金が欲しい」というのは人間の感情としては正常なんです。  間違っているのは、日本人が持っている「お金は汚い」という考え方です。 ここには「お金は汚い」と洗脳した方が都合が良かった人間の意図を感じます。   面白いので色々勉強してみてください。   今日は「お金はどこから生まれたのか?」というお話でございました。   最新刊『夢と金』は、大人も子供も、全ての人が避けては通れない「大切なお金の話」について真面目に書いています。 どうか、大切な人、守りたい人、そして子供達に贈ってあげてください。     #最新刊 #夢と金」5月7日 6時27分 - japanesehandsome

西野亮廣のインスタグラム(japanesehandsome) - 5月7日 06時27分


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【お金はどこから生まれたのか?】
 
 
 
今日も最新刊『夢と金』の深堀り(解説)をしていきましょう。
 
今日は206ページの「海に沈んでいるお金の話」を取り上げたいと思います。
 
本書は、ここらあたりから、いよいよNFTの話になってくるわけですが、この「海に沈んでいるお金」というのは日本のメッチャ南に位置する「ヤップ島」という人口1万人チョットの小さな島にある「石のお金」の話です。
 
アニメとかで見たことある人もいると思います。
真ん中に穴が空いたあの「石のお金」です。
 
名前を「石貨(せきか)」というんですけども、小さいもので20〜30センチ。
大きいものだと4メートルぐらい。5トンとかですね。
 
「石の貨幣」と書いて「石貨」なんですけども、「お金」というよりも、「交換用貴重品」と呼んだ方がイメージに近いと思います。
冠婚葬祭の時に贈ったり、村と村が争った時に「ごめんなさい」の証として贈ったり。
 
ただ、4メートルの石なんて持ち歩けないじゃないですか?
財布の中に入らない。
 
なので、交換する時は、「(広場とか飾ってある)4メートルの石貨」の〝持ち主〟が変わるんです。
 
でも、ぶっちゃけ〝持ち主〟と言ったって、「広場にある4メートルの石貨」は誰でも触れるわけだし、誰でも写真が撮れるわけで、「じゃあ、持ち主の取り分は何なんだ?」となると思うんですけども、答えは「所有感」なんです。
 
「僕が所有していると思える」「僕が所有していると島の皆に思ってもらっている」
 
ここに価値が発生して、「所有感」を受け渡しすることで、交換用貴重品として機能している。
 
そして、この交換の手続きに関しては、「石貨銀行」みたいな中央機関があるわけじゃなくて、「西野の石貨が、昨日、梶原に贈られた」ということを島の皆が記憶(脳内に記録)しているだけ。それで交換が成立してるんですね。
 
西野が梶原に贈った石貨を、とろサーモン久保田が勝手に自分のものとして、誰かに贈ると、「いやいや、その石貨は梶原さんのものでしょ。何やってんだ、久保田!」とまわりから指摘が入る。
 
そんな感じで、中央が管理しているわけではなくて、島の皆で管理しているのが、ヤップ島の「石貨」です。
 
最新刊『夢と金』では、NFTの章の一番最初に、このヤップ島の「石貨」の話を書いています。
理由は薄々お気づきだと思いますが、ヤップ島の「石貨」がNFTのそのものだからです。
 
ヤップ島の仕組みをオンラインでやっているのがブロックチェーンなので、ブロックチェーンの説明を始める前の準備運動としてはもってこいなんです。
 
NFTを知らない人に、いきなりNFTの話をすると「うっ」となっちゃうので、こんな雑学から入るといいと思います。
 

さて。
 
この「石貨」を学べば学ぶほど、お金の起源(お金はどうやって生まれたのか?)の話になるわけですが、ちなみに皆さんは「お金」ってどうやって生まれたと思います?
 
よく「元々は物々交換で、その交換をスムーズにする(無駄を無くす)為に『お金』が生まれた」みたいに言われていますが、厳密に言うと、ちょっと違います。

 
「お金はどのように生まれたのか?」という問いに対して答えは「皆が欲しいものがお金になった」です。
 
皆がお金を欲しがっているんじゃないんです。 
“皆が欲しいもの”が「お金」になったんです。
 
たとえば、物々交換の時代を想像してください。
 
欲しい物を手に入れようと思ったら、物々交換がルールですから、当然、「相手が欲しい物」を持っておいた方がいいですよね。
 
「皆が欲しい物」を持っておけば、皆と物々交換できますよね。
 
その当時の皆が何を欲しがったかというと、「石貨」とか「貝貨」とか「木の実」とか「手斧」だったんです。
 
「斧」とかあったら便利じゃないですか。
 
というわけで、「斧」を蓄えておいて、しかるべきタイミングで「斧」を渡して、「肉」をもらったりしていたんです。
 
この時の「斧」が、お金です。
 
お金って、お金を作ろうとしてお金を作ったわけじゃなくて、皆が便利だと思ったものがお金になったんです。
 
昨日までは「お金の使い方」とか「お金の守り方」みたいな話でしたけど、「お金の歴史」も勉強してみると、行き着く先は「人は何に価値を覚えるか?」「どの条件が揃った時に価値が生まれるのか?」というところだったりして、人間の性格がよく分かってメチャクチャ面白いのでオススメです。
 
人類史を見ていくと、そもそも「皆が欲しいもの」がお金になっているので、「お金が欲しい」というのは人間の感情としては正常なんです。 
間違っているのは、日本人が持っている「お金は汚い」という考え方です。
ここには「お金は汚い」と洗脳した方が都合が良かった人間の意図を感じます。
 
面白いので色々勉強してみてください。
 
今日は「お金はどこから生まれたのか?」というお話でございました。
 
最新刊『夢と金』は、大人も子供も、全ての人が避けては通れない「大切なお金の話」について真面目に書いています。
どうか、大切な人、守りたい人、そして子供達に贈ってあげてください。
 
 
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2023/5/7

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