髙林梢絵さんのインスタグラム写真 - (髙林梢絵Instagram)「蹴りたい背中…！ようやく…！芥川賞受賞した頃からもちろん名前は知っていた作品だったし、以前「勝手にふるえてろ」を読んでからもいつか読みたい読みたいとおもってた一冊🫠💕 ⁡ そして前回うちのお店で開催した「本好きの会」でこの「蹴りたい背中」を紹介してくれた方がいて、その方のコメントの中で＂「蹴りたい」の色んな感情を考えさせられる＂という紹介にとてもそそられて速攻で本屋さんに行きました🏃✨✨ ⁡ わたしは完全にこの「蹴りたい」の意味は愛とか恋に起因するもので、でもそんなロマンチックなものではなく、高校生特有の（？）＂これが恋なのかわからない歪んだ性欲＂からくる「蹴りたい」なのかな？と解釈しました🫣 ⁡ 高校生の時ってまだ恋愛初心者すぎて自分の「恋」への認知がなさすぎますよね。どんな気持ちで人を好きになるのか、純粋に触れたいのか、助けてあげたいのか、意地悪したくなっちゃうのか、、なんかその「恋なのかよくわからない」みたいな若さゆえのモヤモヤ感😶‍🌫️満載な小説で斬新なおかつ生々しく、とても面白かったです…！ ⁡ そしてやっぱりわたしは綿谷りささんの言葉の表現のリアルさ、緻密さがすっっごく、好き…。圧倒的世界観✨✨✨ 　　【以下、主人公が彼に抱く感情描写のシーンでぞわぞわとグッときた言葉🥶💙】 ⁡ ⁡ ❶「身体の力が抜けてふやけていくような、いやらしい気持ちが、七色に光る油のように身体の奥に溜まっていった。鉄の味のするフォークを舐めた時のような悪寒が背中を走っているのに、見つめてしまう。」 ⁡ 👉いやらしい気持ちを＂七色に光る油＂と表現できるの天才すぎんか… 気味が悪くても見つめてしまうことも＂鉄の味がするフォークを舐めた時＂ってものすごい納得感🥺これを19歳で書いてる綿谷りささんって一体人生何回目なのですか… ⁡ ❷「香水の匂いでは隠しきれない暗い情熱が、ケースを湿らせている。」 ⁡ 👉にな川（気になる彼）のコレクションケース（推してるモデルの）を＂暗い情熱＂と言っちゃう主人公のこの見下している感じよ、、 ⁡ ❸「あんなに健康的なものを、よくこれだけ卑猥な目で見られますね。心の中で小さく嘲ってみたら、興奮した。」 ⁡ 👉こういう、一般的には歪んでるんだろうけど確実に彼のこと気になってるじゃん…と（個人的には）思わずにはいられない描写がたくさんあって、にな川に対して感じる主人公の心の描写がわたしはたまらなく好きだった😭 ⁡ ❹「あの向こうに、一番大切な箱を荒らされ、盗まれ、その上蹴られた男の子がいる。と思うと、なんだかたまらない。半開きの口からつゅんと熱い唾が溢れて、あわてて上向いて喉だけひくつかせて、どうにか飲み込んだ。」 ⁡ 👉やべええええええ🤣ってなったけれどでもわかる！！なんとなくわかる！！笑自分のやったことやその相手を俯瞰して見ちゃって愛しく（？！）なる感じ、、、すごいなぁ、、こんな繊細な部分も言葉にできるなんて🥲 ⁡ ❺「『私、人間の趣味いい方だから、幼稚な人としゃべるのはつらい。』『＂人間の趣味がいい＂って、最高に悪趣味じゃない？』」 ⁡ 👉にな川が主人公に向かって放つこの強烈なパンチラインに心底清々しくなってしまった。笑「人間の趣味がいいって最高に悪趣味じゃない？」こんなこと言われたらわたしの自尊心は死ぬ ⁡ 　・・・ ⁡ とまあこんな感じでたくさん心に響く言葉があったのですがこの文章☟ に一番ぐっときてしまいました👏🏻 ⁡ 「認めてほしい。許してほしい。櫛にからまった髪の毛を一本一本取り除くように、私の心にからみつく黒い筋を指でつまみ取ってごみ箱に捨ててほしい。人にしてほしいことばっかりなんだ。人にやってあげたいことなんか、何一つ思い浮かばないくせに。」 ⁡ 読んでて、なんだか胸がぎゅっと締めつけられたなぁ、、自分の10代もこんな感じだったような気がする😿 してほしいことばっかりで人にやってあげたいことなんか思い浮かばない。でも、そんなワガママさ、こそが 10代のエッセンスでもあるのかな、なんて思ったり。誰かに何かをしてあげたいと思ってる自分はだいぶ大人になったなぁ、なんて思ったり。笑・・・ 📸 3枚目〜4月の振り返り😚 4月に読んで良かった本たち💕 ④楽園のカンヴァス ⑤女がひとり頬杖をついて＆ウチら棺桶まで永遠のランウェイ ⑥モダン＆暗幕のゲルニカ（原田マハさんのアート小説に目覚めた！） ⑦おやすみ東京 ⑧ぼくモグラキツネ馬 ⑨⑩ 4月のハイライトな2枚✌️ 父と母が作ってくれたバースデーケーキ🎂と保土ヶ谷駅のふらんすやまでいつも母とふみやと 3人でお茶する時間が好き。母、ありがとう！ ⁡ ⁡ #蹴りたい背中 #綿谷りさ #毎日読書チャレンジ #122冊目 ⁡ 📚これまで読んだ本は #こずの本棚 🍰その他の投稿は @kozue__oshima」5月1日 7時53分