平泉春奈のインスタグラム(hiraizumiharuna0204) - 5月14日 19時50分
『奪われ堕ちゆく時』
「ん……」
「もっと、口開けて」
柔らかくて少しざらりとした舌が口内に入り込み、ゆっくりと私の中をうごめいていく。口蓋を通り歯の裏側をなぞる。そのまま舌の上を滑って喉の近くまで侵入した。思わず声が漏れる。
「あ、ん……」
「舌を出して」
おそるおそる舌を突き出すと、彼はそれにしゃぶりついた。私は完全に彼の支配下に置かれた。彼の口内で踊る私の舌は、それが自分の意思なのか彼の洗脳によるものなのか、分からなくなった。奪い取られていく理性。息苦しい感覚と共に、脳の奥が甘く痺れて麻痺していく。
私が知るキスは、まだほんの入り口に過ぎなかったのだと思い知った。官能的で息苦しくて、ひたすら、甘い。とろけるような感覚が口内から身体中に伝染していく。喉の奥から苦しげな声が漏れる。感じたことのない幸福感が私を支配していく。
「こういうキス、初めて?」
触れそうな距離のまま彼が呟く。
ゆっくり瞼を開けると、瞳には悪そうな笑みの彼が映る。ゾクっとするくらい、性癖が疼く笑顔。この表情に惹かれてしまったから、今私は彼とこんなことをしているのだ。
「はい……上手にできなくて、ごめんなさい」
自分の声が小さく震えていることに気づく。
「これが本当のキスだよ。こうやって、きみの舌を僕の中に招き入れて、僕の舌をきみの中に入れさせてもらう。唾液を交換して本能が互いを受け入れられるか、確かめているんだ。キスはセックスと同じ。ありのままのきみを知る為、そして、ありのままの僕を知ってもらう為の行為なんだよ。だから……」
言いながら彼は私の頭に手を置いて優しく撫でた。その手はゆっくり降りてきて私の頬を包み、指先で唇をなぞる。ピクリと身体が反応した。
「上手にこなそうとしなくていいんだ」
その喋り方は、教壇で話す先生の口調そのものだった。明日から塾でどんな顔をして彼に会えばいいんだろう。ふとそんな想いがよぎる。私はギュッと目を閉じて、固い殻をまとった良い子ちゃんの自分を完全に意識の外に追い出した。
このままどこまでも堕ちてゆきたい。
増幅していく想いを抱きながら、彼に全てを委ねた。
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第10弾!「塾の先生と」でした!
今回はね、本番行為なしで(少なくとも物語の中では)どこまでエロく書けるか試したくて😁
キスってちゃんと掘り下げるとめちゃくちゃエロくないですか?本能が相手を受け入れられるか確かめ合う大切な行為であり、重要な前戯の1つ。なので、大切にしてほしいな。
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2021/5/14