平泉春奈のインスタグラム(hiraizumiharuna0204) - 3月15日 20時16分
『魔物が棲む場所』
「佐々木さん」
「はい」
返事をしながら山岡さんの方を向いた瞬間、彼との距離が急激に近くなった。身体ごと壁に押し付けられて唇を塞がれる。
「んんっ……」
突然のことに混乱しつつも、よく知るタバコの香りが口内に流れ込んでくると、“女の私”が“仕事モードの私”という殻を破り、この身体を支配し始めた。
開いた唇はさらに開かれた唇に咥え込まれる。深い吐息が彼の喉の奥から漏れ出し、私の中に居場所を求める。私は声にならない声で呻いた。自分の片手が、まだ少し残る理性で彼を抑えようとする。その手を彼は、強く掴み上げ壁に繋ぎ止めた。
彼に抱かれたあの日の夜がフラッシュバックする。
スーツを脱ぎ捨てる彼。筋の通る固い腕が私を包み、骨張った長い指先が私をなぞる。深く掘られた鎖骨は体勢が変わるたび官能的な形を作り出し私を誘う。私より熱い体温。会社の時より低い声。自分だけが知る、男の顔。私を抱く時見せる切ない表情はきっと、過去の何かがそうさせてる。私は彼の全てを受け入れた。認めた。解放した。許した。
彼は言った。「愛してる」と。「もうきみしかいない」と。何度も、何度も。
ふっと彼の重みがなくなる感覚で、現実に引き戻される。彼は私を見て、小さく吹き出した。
「ふっ、ごめん……誰もいないエレベーターできみと2人はまずいね。なんか理性が吹っ飛んじゃった」
「もうっ……ここ、会社ですよ?どんだけチャレンジャーですか」
「うーん、この空間にはもしかしたら、魔物が棲んでるのかも」
「魔物って……そんなものに責任転嫁しないで下さい」
「あれ?怒ってんの?カナちゃん、まんざらでもなかったような……」
「……ほら、着きますよ!!」
チンという音と共に扉がゆっくり開き、いつもの戦場が視界に広がる。私は背筋を伸ばし、高いヒールを鳴らして足を踏み出した。甘い欲情を身体の奥に少しだけ残したまま。
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やーっと書けました❣️❣️エレベーター官能😆
先日「どんなシチュエーションの絵が見たいですか?」というアンケートをストーリーズで行い、沢山の回答が集まりました!その中でも「エレベーターの中」という回答は比較的多かったです!!また、「オフィスラブ」という回答も多かったので、今回はその二つを合体させてみました😁
#みんなが見たいカップルシチュエーション
第一弾ということになります!!
他にも多かった回答は、今後優先的に書いていきたいなと思ってます💓(アレとか、アレとかも、ね😚)待っててね!
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2021/3/15