海江田万里のインスタグラム(kaiedabanri) - 1月18日 18時53分

参議院本会議場での開会式のあと、衆議院で菅総理の施政方針演説が行われました。
前の国会に引き続き、感染症対策のため採決以外は、議場への出席を半数に絞っています。今日は座席番号が偶数の議員の出席となり、私は本会議場で、直接、菅総理の演説を聞きました。「この人は相変わらず、演説が下手だなあ」というのが正直な感想です。菅総理は演説が上手・下手という前に、演説に関心がないのではと思ってしまいます。
総理の施政方針演説は、一年に一回、通常国会の冒頭に行われ、どの総理もこれに一番力を入れ、演説の準備には２～３週間かけています。先ず、各省庁から演説に盛り込む内容を二、三行にまとめて提出してもらいます。短冊形の紙に、書くので「短冊」と呼ばれます。これを秘書官が目を通し、歴史的な逸話やエピソードを加えるなどして演説を肉付け、最後に総理自らが、推敲して、スピーチ原稿が出来上がります。
私たち議員には、当日本会議が始まる前に原稿が手に入るので、それを見ながら本会議場で演説を聞くのですが、原稿を一瞥して感じたのは、「この原稿には推敲した跡がまったく見られない」ということです。各省庁から寄せ集めた「短冊」をそのまま糊付けして原稿にしたとしか思えません。わずかながら演説の結びに総理が師と仰ぐ故梶山静六氏のエピソードが加えられましたが、これも別段、興味深い話ではありませんでした。
菅総理は、「不言実行」「結果を残せばいい」と考えているのか知れませんが、今は新型感染症で、多くの国民が不安を抱えているときです。国のトップリーダーは国民の不安を取り除くために言葉の力を借りることも必要です。

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