房野 史典のインスタグラム(bounofuminori1980) - 1月13日 01時53分
【あの日の西野亮廣『M-1の話』】
1月15日に同期の作家・山口トンボと「あの日の西野亮廣」を語る配信をやるのですが、
「喋り忘れた!」ってことにならないよう、文章としても残しておこうと思い、西野さんとのエピソードを綴っております。
すでに半券を握りしめ、配信への応募を完了してくださったみなさん。
あらためて、本当にありがとうございます。
では。
本番でも話すかもしれませんが、
M-1の話をしたいと思います。
これじゃ、言葉が足りませんね。ここに書くのは、
「キングコングさんが決勝に進出した、2007年のM-1の話」
です。
西野さんが最近出版された著書「ゴミ人間」の最初の方でも、ほんの少し触れられています。
「漫才師としても全員を黙らせようと思って」
たしかに。
たしかにこの年のキングコングさんの漫才への熱の注ぎ方は異常だった。
「ゴミ人間」では、4、5行でM-1の話題を終わらせています。そりゃそうです、この本の主題はもっと別のとこにあるから。
でも、当時の西野さん。いや、今の西野さんでもいつの西野さんでもいいけど、文才溢れるあの人がその気になって、M-1に取り組んだ過程を書こうという気になったのなら、それだけでね、
一冊の本ができちゃう。
それくらい鬼気迫るものがあったんです、2007年には。
デビュー前から漫才の賞を取り、鮮烈な芸人人生をスタートさせたキングコング。
その勢いは衰えず、テレビの世界に飛び込んでも大躍進は止まりません。
そんな人たちがね。
はたから見れば、スターダムへ昇りきったような人たちがね、メッ……チャクチャに稽古するんですよ。
漫才の練習をするんです。
芸人はこれを、ネタ合わせって呼ぶんですけど、ネタ合わせの量がとにかくハンパない。
ルミネ(theよしもと)の出番の合間は、ずっとネタ合わせ。
本番よりネタ合わせの時間の方が何倍も長いネタ合わせ。
エレベーター前の空いたスペースでとにかくネタ合わせ。
あれ、キンコンさん、さっきネタ合わせしてたけど、今って……あ、まだネタ合わせだ。ってくらいネタ合わせ。
合わせて合わせて、2人で納得のいかないとこを直して、また合わせて。
これが、まだ売れてない僕らみたいな芸人がやるならギリわかるんです。
でも、キングコングですからね。もう売れてるんですよ。
それなのに、全芸人の中で一番ネタ合わせしてたのが、このときのキングコングさんです。
その姿に感動したペナルティのワッキーさんは、キンコンさんのネタ合わせの後ろ姿を写真に撮って、待ち受けにしてたくらい。
(これ言って良いのかな。ま、いっか。悪りぃことじゃねぇし。少し恥ずいのワッキーさんだけだし)
そんなキングコングさんですからね。予選から破竹の勢いで勝ち上がっていきましたよ。
一度だけ予選の日が被って、袖からキングコングさんの漫才を観たことがあったんですがね、
あ、こりゃ通ったな
開始数十秒でわかりました。
僕が慧眼の持ち主だからじゃありません。たぶん、漫才をやってる人なら全員わかる、、
うーん、
もっと言うと、その日会場にいた人なら、ほとんどの人がわかる、
「空気」ってのがあるんです。
技術やセンスが全て無力化する、空気ってのが。
とーっても言葉じゃ表現しづらいのですが、簡単に言えば、
"会場全体を根こそぎ巻き込んでしまう"
って感じでしょうかね(まだ曖昧ですが)。
そのコンビの色で空気を染める、というか、
2人の言葉、一挙手一投足が、お客さん全てをコントロールしちまう。
そんな"ゾーン"のようなものに入るときがあるんです、漫才師って。
で、このときのキングコングが、まさにそれだったんです。
ほんで、当然合格。
そんで、そのまま決勝。
順当も順当でした。
2007年、M-1の決勝。
テレビでご覧になって、覚えてるって方もおられるかもしれません。
僕はね、
決勝本番の会場にいたんです。
なぜなら、
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2021/1/13