CHIPPRUSONのインスタグラム(chiestylee) - 12月26日 07時31分

旅先から送られてくる写真。

クリスマスに不思議な出来ごとが起きた。私が、お店で支払いに困って泣いていると、この前パンを買いに来てくれた女性が入ってきた。その女性から、ちえさんのお店の為に使ってください、と、寄付をいただいた。彼女は、私はやりたいことがないけれどお金はある。ちえさんは、ちえさんにしか作れないパンがあって、もしもお金で悩みがなくなってパン作りが更に楽しくなるなら、どうぞ私のお金を役立ててください、と言ってくれた。私のスポンサーになってくれたMちゃんは旅人だ。私は、Mちゃんの言葉に驚きのあまり泣き崩れた。そんなことがあっていいのだろうか。こんな人が世の中にいることが、目の前で私の手を握って微笑む彼女は、パンの女神のように見えた。

神さまは、私にパンを焼いて欲しいに違いない。だって私の銀行口座には、後3万円しかなかった。7年間、ずっと店はこんな感じだ。私は赤字パン屋だ。なぜだろう。私には、経営が出来ない。何か大きく欠落しているものがあるのだと思う。

私の頭は、ものの仕組みや構造を考えることに適している。分析させたら、勝手にかなりいいラインまでいけるので、勉強したら専門家になるタイプだと思う。

出来ないこともある。お金とスケジュールの管理。とにかく苦手だ。いつも途中で混乱して分からなくなる。私の中では、あまり重要でないらしく、抜けていってしまう。

Mちゃんは言った。もっとスポンサーを探してくるね。ちえさんは、安心してゆっくり体を治して、パン作り楽しんで。だって、辛い状態で作ってるのに、こんなに美味しいだなんて信じられない。これは、ちえさんにしか出来ないことよ。

私とMちゃんは、その日から親友になった。世の中、不思議なことばかり起きる。リアルは、ドラマよりずっとおもしろいのかも。

2020年 12月23日

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