平野紗季子のインスタグラム(sakikohirano) - 12月4日 22時07分

ホットドッグスタンド犬かよで作った中華ホットドッグをやりたいと思ったきっかけは明確にあってそれはNetflix映画「The Half of It」だった。作品内にヒーロープロップ的に登場する「魯肉ソーセージタコス」がとてもおいしそうで、食べたい、魯肉味ではないが十三香粉や中国醤油の効いた中華腸詰味のソーセージをパンに挟んで片手でかぶりつきたいと思った(mimosaの南さんやドットコミュさんや中華可菜ちゃんの力でとてもおいしいく仕上がった感謝しかない)。

The Half of Itを見ていてふと思い出したのは子供の頃、お腹痛いと気持ち悪いの違いがわからなくて、どっちなの〜！と親を困らせて泣いたこと。自分の内側で起きていることは自分にしかわからないはずで、外側に既にある言葉で言い当てようったって難しいこともある。そんな感覚や感情があの頃はたくさんあったはずだけど、普通はこうだろうなとか、みんなが言うからそうだろうなとか、もしこっちだったら怖いなとかいう感じでせっせと分類していくうちに、わからない感覚はどんどん消えていった。その過程でわかった気になって押しつぶしてしまった感情もあったかもしれない。そのこと自体がもう、今となってはわからないけれど。

名づけようもない感情や関係性、それらを誰のものでもない自分のものとしてそれぞれが抱えて、決断し、交差していくさまが物語の中で、丁寧に、繊細に、描かれていた。

たくさんの痛みと同じだけの優しさがあって、道を塞がれそうになるたび自分らしくあろうとする勇気があって、わかりあえなくても寄り添いあえる瞬間があって、もう本当に泣かせないで欲しい。自分の普通を誰かに押し付けそうになるたびに、ぎゅっとお守りのように握りしめたい作品だった。そしてアリス・ウー監督のディレクターズノートの言葉がまた素晴らしくて。はい、突然の映画感想文コーナーでした。長い。

"I used to think there was only one way to love. That A + B - C = Love. Now that I’m older, I see there are more. So many more ways to love than I had ever imagined."

「かつて愛する方法は1つだけだと思っていました。A+B-C =愛です。でも、私は年を重ねて、もっと多くの形があると気づきました。想像していた以上に、愛する方法はたくさんあるのです」

[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)

>> 飲む日焼け止め！「UVシールド」を購入する