DJ AIKO 62のインスタグラム(djaiko62) - 11月26日 21時48分

福田美術館と嵯峨嵐山文華館2館共同開催の特別展「悲運の画家たち展」へ行ってきました。

モディリアーニやターナー、ジャコメッティなどその半生が映画化している作家は西洋にも多くいます。絵からは想像もつかないほど私生活は荒れているもんだなぁと見た後には思ったものです。今とは幸せのものさしは当然違いますが、それでも時代を超えて、語り継がれる作家の人となりがわかるストーリーには興味をひかれます。

まずは福田美術館から。

第一章では明治以降の日本画家、第二章では明治以前として展示室が分かれています。さらにパノラマギャラリーには速水御舟、川端龍子、そして悲運といえばユトリロ！というぐらい、映画にならないのはあまりにも救いがないからだと思うんですが、4作品見ることができます。展示室内の説明では「幼少期から飲酒におぼれた」みたいな感じで書かれていますが、母の育児放棄により祖母に預けられたユトリロ、あろうことかその祖母にワインを与えられたのがきっかけで、10代にして施設に入るほどの中毒になった…と聞くとまた印象が違うと思います。

作家の身に起こった悲運を読んでから作品を見るもよし、なかなかどれも読んでいて辛かったので、絵の解説だけを読み進めて見るもよし…だと思いました。絵は本当にどれも美しい。どうやって気持ちを平静に保ち、絵筆を取ったのかと思うくらいでした。

中には描かれた人物に悲しい物語がある、という作品も。上村松園の《静御前》もその一つです。

個人的には大好きな山口華楊の師、西村五雲の作品が多く見られたのが嬉しかったです。なので1枚目に選びました。

写真の作品の中には前期後期で展示替えされるものもあります。前期は11月30日まで、後期は12月2日〜です。

2館共同開催ですが、1館ずつの鑑賞もOK。でも今回はぜひお得な共通券で2館はしごしてゆっくり見てほしいなと思います。私はパンとエスプレッソと福田美術館で季節の福パフェをいただいておやすみもはさみましたよ。

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