佐々木明のインスタグラム(akiraexploring) - 9月22日 12時41分
【connect】
いよいよモンゴル最奥地に位置する最後の文化圏を出発する当日１０名を越える大所帯のクルーの中に「お母さん」と言いたくなる温かい笑顔の女性が。
我々、モンゴル語は皆無なのでさっぱり彼女がなぜいるのか理解をできていなかった。
長旅を物ともせず、最後の遊牧民族の家から馬とラクダに荷物を乗せ一同歩きで約数時間の場所にベースキャンプを作る為に移動を開始する。
まだお母さんはいる。
お母さんはまるで三蔵法師かのように笑顔で馬に跨り、そのなりは慣れた物だった。
ベースキャンプの設営をするとそこで大きな鍋と根菜、そして山羊の肉などを煮詰め始めた時、初めてお母さんがなぜこのクルーの中にいたのか理解をした。
お母さんシェフとして僕らの冒険をサポートするためにやってきてくれたのだ。
そして日本から食糧計画を綿密に計算し持って行った食料に手をつける事なくこの旅は進んでいくことになる。
とてつもない手厚いサポート体制をモンゴル山岳協会、エクスペディションサポートチームが用意をしていてくれたんだ。
おかげでヤギ肉とヤギミルクに完全に慣れてエネルギーが身体の底から湧いてくる感覚と疲れ果てた毎日の長い行動後にあの秘境で温かい物を口にする喜びと自分たちで計画を立てて頭を使って食料を摂取せずに済んだ事は素晴らしい撮影への集中へと繋がりました。
お母さんありがとう。笑顔がずっと素敵でした。
そして声はほとんど聞いていない。
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2020/9/22
