北欧、暮らしの道具店のインスタグラム(hokuoh_kurashi) - 8月9日 21時00分


【店長佐藤のコラム】息子が『僕は』と言うようになる日
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つい先日のこと。
息子が通う小学校で
担任の先生との
個人面談がありました。

気さくな
とても話しやすい雰囲気の先生で
先生の子育て経験について
聞かせていただいたりと
盛り上がってしまった面談でした。

その面談の中で息子について
「~君は、みんなの前で
発表するときも
自分のことを自分の名前で
言うんですね。
そろそろ『僕は』と言うように
声かけしてみています」と。
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家庭や友達とやりとりする時間は
今まで通りでも良いけれど
発言したり前に出て発表する時は
そろそろ四年生なので
「僕は」と話せるようにして
いきましょうと。

親の視点からは
全然気にしていないことでした。

一体、自分が子供の頃
私は私のことをいつから
「私」と言うようになったんだろう。
その境目の記憶が全くないので
不思議な気持ちになりました。
でも、確かにいつからか
「私は」と話すようになっている
わけですよね。

家に帰ってきてから
息子に先生からこんな
アドバイスをもらったよ~と
話してみました。

すると息子なりに考えがあるようで
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「僕って言うの、なんか
恥ずかしいんだよ。
僕って自分のことを言うのは
お坊ちゃんみたいな気持ちになる。
俺って言うのはタフな人みたいな
気持ちになる。
名前で言うのが、なんて言うかな、
白でも黒でもなく
真ん中の灰色みたいな
ちょうどいい感じなんだよ」
と返ってきました。

そうか。
息子にとって
自分を自分の名前で呼ぶのは
「灰色」なのか。
子供は大人が思う以上に
自分の考えや感性を
大事にして生きているんだなと
息子から返ってきた
予想していなかったセリフに
感じ入るものがありました。

それなのに、その日以降、
時おり
自分のことを「僕はね」と言う
練習を自らしています。
遊び感覚で。

息子が遊びでも
自分のことを「僕はね」と
話してみる様子が
母としては胸の底のほうが
ツンツン、キュンキュン
するのです。

自分のことを「僕」と
言ってみている息子のそばにいると
いずれ手の届かないところに
羽ばたいていくんだろうと
ずっと先の方にある未来が
自然と見えてきます。

私がいつしか「私」になったように
君も「僕」や「俺」へと
変貌を遂げていくのですね。

「灰色がちょうどいい」という
感性や感覚を大事に大事に持ったまま
「僕」や「俺」になっていってほしいと
願います。
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(テキスト:店長佐藤)
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2020/8/9

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