林信行さんのインスタグラム写真 - (林信行Instagram)「蜘蛛の糸とヒトの皮膚を合成してつくった防弾の皮膚。 シャーレの器のようなものの中で、いつまでも拍動をつづける合成された心筋細胞。 表参道GYREで2018年以来、2度目となるバイオアートの展覧会が開かれている。  タイトルは「ヒストポリス – 絶滅と再生 – 展」 テーマは微生物の視点から見た都市。 COVID-19の流行の前から企画されていた展覧会だが、まるで今の状況を予言していたかのようだ。  ヒトよりもはるかに長くこの地球に存在するバクテリアやウィルス。我々は生意気にも「withコロナ」などと言っているが、どちらかといえば「withヒューマン」なのかもしれないとGYREギャラリーディレクターの飯田高誉は言う。 彼とゲスト・キュレーターの高橋洋介によるバイオアートの展覧会はこれが2回目だが、今後も現代に大して問題提起する展覧会としてシリーズ化していくつもりのようだ。  最初のギャラリーは「不死」がテーマ。 ガイ・ベン=アリの作品は映像記録の展示という形だが、シャーレのような容器の中で、いつまでも拍動(ドキドキと動く)を続ける心臓の細胞はまるで永久機関。今後、この技術が心臓移植などにも大きな影響を与えるという。 DNAといえば二重らせん構造であることがよく知られているが、これがたまに一部のガン細胞などでは四重らせん構造になっていると言うが、それを模型化した作品もある。 BCL/ゲオアグ・トレメルは今回2作品を提供。 1つめはHeLa細胞をテーマにした作品。 1951年、子宮癌で亡くなった黒人女性、ヘンリエッタ・ラックス。彼女のガン細胞は本人に無許可で採取され、クローンされ、本人が亡くなった現在でも増殖をつづけガン関係の研究に活用され続けているという。不死の細胞であると同時に人権問題をも象徴しているようだ。  つづくギャラリーは「キメラ」がテーマ。 Wiredなどの連載でもお馴染み川崎和也と佐野虎太郎、清水快によるSynfluxの大型作品が展示されている。1つは鳥などの動物を機械学習している過程の映像で、ある動物と他の動物とのキメラ、実在しない見た目の動物が常に映し出されている この映像は常に変化をつづけ、9月27日の展覧会終了日まで、1度として同じ映像が映し出されることはないと言う。 その手前には、そんな映像的に合成された生物のいくつかをピックアップしたタペストリーが飾られている。  部屋の奥の壁には人と蜘蛛の糸のDNAから合成された防弾皮膚を弾丸で撃つスロー映像がリピートしている。  次の部屋ではゲオアグが日本軍の731部隊の生物兵器を再現している。ペストに感染したネズミをちょうどネズミ1匹が入る大きさのツボに詰め、飛行機からばらまく作戦で、その壺を再現。隣には一度、割れたツボをあえて金継ぎして復元したものが並べられている。 (この展示の向かい側にはビデオの中でもあえて解説を避けた作品が一点。現地で確認して欲しい)。  そして部屋の奥には森美術館の「未来と芸術展」でも見た人が多い、やくしまるえつこの「わたしは人類」。シネココッカスのDNAの塩基の並びを基につくった歌が館内に流れる。  最後の作品はシャーレに入った細胞。ディノコッカスラジオデュランスの細胞。 強力なガンマ線の中を生き残る細胞で、おそらく今、福島の原発の奥底でも、この生物だけが生き続けていると言われている。  GYRE gallery 「ヒストポリス: ー絶滅と再生ー展」は9月27日までで 予約なしで訪問が可能 ぜひ、未来へのインスピレーションを得に幅広いジャンルの人に見てもらいたい。  ちなみに昨日、見ていたらおシャレな男性同士カップルが、「いいね、いいね、きれい」といって防弾皮膚の映像を身体に浴びながらインスタ撮影していました。深い意味は無視してオシャレを楽しみに来るのもありだと思います!(笑)」7月15日 12時12分 - nobihaya

林信行のインスタグラム(nobihaya) - 7月15日 12時12分


蜘蛛の糸とヒトの皮膚を合成してつくった防弾の皮膚。
シャーレの器のようなものの中で、いつまでも拍動をつづける合成された心筋細胞。
表参道GYREで2018年以来、2度目となるバイオアートの展覧会が開かれている。

タイトルは「ヒストポリス – 絶滅と再生 – 展」
テーマは微生物の視点から見た都市。
COVID-19の流行の前から企画されていた展覧会だが、まるで今の状況を予言していたかのようだ。

ヒトよりもはるかに長くこの地球に存在するバクテリアやウィルス。我々は生意気にも「withコロナ」などと言っているが、どちらかといえば「withヒューマン」なのかもしれないとGYREギャラリーディレクターの飯田高誉は言う。
彼とゲスト・キュレーターの高橋洋介によるバイオアートの展覧会はこれが2回目だが、今後も現代に大して問題提起する展覧会としてシリーズ化していくつもりのようだ。

最初のギャラリーは「不死」がテーマ。
ガイ・ベン=アリの作品は映像記録の展示という形だが、シャーレのような容器の中で、いつまでも拍動(ドキドキと動く)を続ける心臓の細胞はまるで永久機関。今後、この技術が心臓移植などにも大きな影響を与えるという。
DNAといえば二重らせん構造であることがよく知られているが、これがたまに一部のガン細胞などでは四重らせん構造になっていると言うが、それを模型化した作品もある。
BCL/ゲオアグ・トレメルは今回2作品を提供。
1つめはHeLa細胞をテーマにした作品。
1951年、子宮癌で亡くなった黒人女性、ヘンリエッタ・ラックス。彼女のガン細胞は本人に無許可で採取され、クローンされ、本人が亡くなった現在でも増殖をつづけガン関係の研究に活用され続けているという。不死の細胞であると同時に人権問題をも象徴しているようだ。

つづくギャラリーは「キメラ」がテーマ。
Wiredなどの連載でもお馴染み川崎和也と佐野虎太郎、清水快によるSynfluxの大型作品が展示されている。1つは鳥などの動物を機械学習している過程の映像で、ある動物と他の動物とのキメラ、実在しない見た目の動物が常に映し出されている
この映像は常に変化をつづけ、9月27日の展覧会終了日まで、1度として同じ映像が映し出されることはないと言う。
その手前には、そんな映像的に合成された生物のいくつかをピックアップしたタペストリーが飾られている。

部屋の奥の壁には人と蜘蛛の糸のDNAから合成された防弾皮膚を弾丸で撃つスロー映像がリピートしている。

次の部屋ではゲオアグが日本軍の731部隊の生物兵器を再現している。ペストに感染したネズミをちょうどネズミ1匹が入る大きさのツボに詰め、飛行機からばらまく作戦で、その壺を再現。隣には一度、割れたツボをあえて金継ぎして復元したものが並べられている。
(この展示の向かい側にはビデオの中でもあえて解説を避けた作品が一点。現地で確認して欲しい)。

そして部屋の奥には森美術館の「未来と芸術展」でも見た人が多い、やくしまるえつこの「わたしは人類」。シネココッカスのDNAの塩基の並びを基につくった歌が館内に流れる。

最後の作品はシャーレに入った細胞。ディノコッカスラジオデュランスの細胞。
強力なガンマ線の中を生き残る細胞で、おそらく今、福島の原発の奥底でも、この生物だけが生き続けていると言われている。

GYRE gallery
「ヒストポリス: ー絶滅と再生ー展」は9月27日までで
予約なしで訪問が可能
ぜひ、未来へのインスピレーションを得に幅広いジャンルの人に見てもらいたい。

ちなみに昨日、見ていたらおシャレな男性同士カップルが、「いいね、いいね、きれい」といって防弾皮膚の映像を身体に浴びながらインスタ撮影していました。深い意味は無視してオシャレを楽しみに来るのもありだと思います!(笑)


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2020/7/15

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