柴田淳のインスタグラム(shibatajun_official) - 5月9日 01時59分

#一気読み
#植物図鑑
#１日一冊
恋愛ものは苦手だ。
何度も読み止まった。
挫折を繰り返した。

男尊女卑や性差別かもしれないが、実は私はあまり女流作家に手が伸びない。
性同一性障害でもなければ、何かに後天的に目覚めたわけでもない、ごく一般的に男性を愛する女の私ですが、いかんせん男の子が欲しかった両親は、男として育ててしまえ！と私を男の子と勘違いさせるに近い育て方をした為に、女性らしさとか、女の武器を使うことに嫌悪感を抱く中途半端な女に仕上がった。
だからか、女性特有の優しい文体が受け付けないのだ。
もっと無骨で乱暴で柔らかさのない荒々しい男性の文体が性に合い、興奮するのだ。
だからこの本は、申し訳ないが頭から苦痛だった。
まるで女の子達がときめく少女漫画に近い世界観。
けれど、延々と続く植物知識のオンパレードの中にほんの少しだけ事件があったので、なんとか読み終えることができた。
ただ、10章プラスアンコール２話のこのアンコールが私には本当にキツかった。
おさらいも、アナザーストーリーも要らない。

そして今回も終わりが、着地が、欲求不満になってしまった。

恋愛ならば、せめてドロドロが良かった。
なんだこの爽やかさは。
なんだこの好青年は。
なんだこのフェアリー男子は。
ファンタジーか！？
もっとこう…実は脱獄してきた犯罪者とか、実は既婚者だったとか、色々あるじゃないか。
あ！また昨日の本の様に大ドンデン返しには残りのページ数が足りない。
もしやまたこのまま終わるというのか！？ …おいおい、おわっちゃったよ！

なんだよ、この男は本当に好青年でしかなかったのかよっ。

すみません。
凍りついた私の心を溶かすには刺激がなさ過ぎましたね…とほほ。
この本の帯のような感動を得られた人はきっと沢山いて、本当に心が美しい人たちだと思う。
こんな感想しか抱けない私が、ちょっと残念で悲しいです。
私はこーゆー人なのです。

贈って下さったファンの方、ありがとう。
ごめんね、こんな感想しか抱けず。
私には健全すぎましたわ…とほほ。

さ、惨殺事件もの読もうっと。

追伸
二人の中で起きた大きなことに関しては、ちょっとポロポロしましたよ。
でもね、そーゆーシーン、少なくともあと５つくらいは欲しかったなー。

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