小林唯さんのインスタグラム写真 - (小林唯Instagram)「二日酔いには二種類ある。 ものが食べたくなる二日酔いと、何も口にしたくない二日酔いだ。 体を動かす理由のない休日などは何も食べずにごろごろするのもアリだが、仕事のある日はそうもいかない。何かを腹に入れて少しでも体と精神の安定を図りたい。  そんな時、食べたいものというのはきっと人それぞれだろう。さっぱりした豆腐や野菜なんかがいいという人もいれば、こってり熱々のラーメンがいいなんて人もいる。 ちなみに僕の場合はカレーである。 しかも、職場の目の前の通りを挟んだ場所にある「サカエヤ」のカレーだ。 「カレーの店 自家製造 待ち時間0分」の文字が誠実そうな店主の笑顔と重なり、信号を待ってるだけでそわそわしてしまう。  店に入りカウンターにつき「カツカレーのご飯少なめと和風サラダ」と注文すると「カツを揚げるのに四、五分かかりますがよろしいでしょうか」と聞かれるがそんなのよろしいに決まっている。サラダを頬張りながら店主の作業を見守る。 誠実を絵に描いたような店主だ。そして共に作業をする女性もキビキビとした動線を描く。 ぽやーっと見ているとカツが揚がる。サクッサクッと小気味良い音を立てて切られたカツがご飯の上に盛り付けられる。 コロコロと豚肉の入ったカレーソースがおたまから注がれる。 「カツカレーお待たせしました」と、僕の前に置かれたそれに恭しくきゅうりのキューちゃんと福神漬けを乗せ、カツにソースをかける。 ここのカレーはソースが合うのだ。 欧風カレーとも異なる、粘度の少ないカレーソース。見た目にはわからない、玉ねぎやスパイスの香りがふわーっと二日酔いの頭をぶん殴ってくる。でも、痛くない。 巷ではインドカレーやタイカレーなんぞが流行ってるかもしれないが、こちとら正統派スタンドカレー様だぞ、となぜか鼻息も荒くなる。 まず、カレーとライスを一口。コレだよ、コレ、と頭の中でファンファーレが鳴り響く。いや、大きく出すぎた。せいぜいチャルメラの音か?まあいい、ちょうどいい。夜中に聞くチャルメラの音ほど素敵なものはないからな、あれがファンファーレだったら近所迷惑だよ。などと頭の中でくだらないことを考えつつ、カツを食べる。最初はソースだけ。それも端っこの脂身が多い部分は最後にとっておきたいから真ん中からだ。サクッと音を立て歯ごたえのある豚肉を噛み切る。旨い。揚げたてってのはこういうことだな、昨日の小諸そばのかき揚げ天、あれはダメだ、気取ってばかりで作り置きだもんな。あんなもんをざるそばと食ったって旨いわけがないんだ。とまたもやどうでもいいことを考えながらカツとカレーソースとライスを口に入れる。あー、もうコレなんだよなぁ。僕はこれが食べたくてここにきたんだよ。あとは勢いのまま書き込む。途中で口に入ってくるじゃがいもや豚肉を愛おしく思いながら、福神漬けで箸休め。最後の最後に残しておいたカツとカレーソースとライスのバランスを整え、完食。一息ついていると店主が「お水入りますか?」と優しく聞いてくる。 「結構です」と断り代金を置いて夏の日差しの下に飛び出した。  二日酔いはもうほぼなくなっていた。  #カツカレー #サカエヤ #カレー #スタンドカレー」6月17日 14時01分 - yui3651

小林唯のインスタグラム(yui3651) - 6月17日 14時01分


二日酔いには二種類ある。
ものが食べたくなる二日酔いと、何も口にしたくない二日酔いだ。
体を動かす理由のない休日などは何も食べずにごろごろするのもアリだが、仕事のある日はそうもいかない。何かを腹に入れて少しでも体と精神の安定を図りたい。

そんな時、食べたいものというのはきっと人それぞれだろう。さっぱりした豆腐や野菜なんかがいいという人もいれば、こってり熱々のラーメンがいいなんて人もいる。
ちなみに僕の場合はカレーである。
しかも、職場の目の前の通りを挟んだ場所にある「サカエヤ」のカレーだ。
「カレーの店 自家製造 待ち時間0分」の文字が誠実そうな店主の笑顔と重なり、信号を待ってるだけでそわそわしてしまう。

店に入りカウンターにつき「カツカレーのご飯少なめと和風サラダ」と注文すると「カツを揚げるのに四、五分かかりますがよろしいでしょうか」と聞かれるがそんなのよろしいに決まっている。サラダを頬張りながら店主の作業を見守る。
誠実を絵に描いたような店主だ。そして共に作業をする女性もキビキビとした動線を描く。
ぽやーっと見ているとカツが揚がる。サクッサクッと小気味良い音を立てて切られたカツがご飯の上に盛り付けられる。
コロコロと豚肉の入ったカレーソースがおたまから注がれる。
「カツカレーお待たせしました」と、僕の前に置かれたそれに恭しくきゅうりのキューちゃんと福神漬けを乗せ、カツにソースをかける。
ここのカレーはソースが合うのだ。
欧風カレーとも異なる、粘度の少ないカレーソース。見た目にはわからない、玉ねぎやスパイスの香りがふわーっと二日酔いの頭をぶん殴ってくる。でも、痛くない。
巷ではインドカレーやタイカレーなんぞが流行ってるかもしれないが、こちとら正統派スタンドカレー様だぞ、となぜか鼻息も荒くなる。
まず、カレーとライスを一口。コレだよ、コレ、と頭の中でファンファーレが鳴り響く。いや、大きく出すぎた。せいぜいチャルメラの音か?まあいい、ちょうどいい。夜中に聞くチャルメラの音ほど素敵なものはないからな、あれがファンファーレだったら近所迷惑だよ。などと頭の中でくだらないことを考えつつ、カツを食べる。最初はソースだけ。それも端っこの脂身が多い部分は最後にとっておきたいから真ん中からだ。サクッと音を立て歯ごたえのある豚肉を噛み切る。旨い。揚げたてってのはこういうことだな、昨日の小諸そばのかき揚げ天、あれはダメだ、気取ってばかりで作り置きだもんな。あんなもんをざるそばと食ったって旨いわけがないんだ。とまたもやどうでもいいことを考えながらカツとカレーソースとライスを口に入れる。あー、もうコレなんだよなぁ。僕はこれが食べたくてここにきたんだよ。あとは勢いのまま書き込む。途中で口に入ってくるじゃがいもや豚肉を愛おしく思いながら、福神漬けで箸休め。最後の最後に残しておいたカツとカレーソースとライスのバランスを整え、完食。一息ついていると店主が「お水入りますか?」と優しく聞いてくる。
「結構です」と断り代金を置いて夏の日差しの下に飛び出した。

二日酔いはもうほぼなくなっていた。

#カツカレー
#サカエヤ
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2019/6/17

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