テレビ朝日「世界の街道をゆく」のインスタグラム(tvasahi_kaidou) - 6月17日 13時12分

ヴィエンチャンからおよそ240キロを走ると、街道沿いにメコン川の流れが見えました。この国の人々は母なる大河メコンに育まれ、暮らしを営んで来ました。
ターナーという畔の集落に立ち寄ると、店先に獲れたばかりの豊富な魚が並んでいました。これは特産品のソムパーと呼ばれる魚肉ソーセージです。
店の娘さんが作るところを見せてくれると言います。材料は、その姿からスポッテッド・ナイフフィッシュと呼ばれる魚です。身を丁寧にそぎ落とし、ニンニクと調味料を混ぜてすり身にします。味付けは、この店の主人であるお母さんが工夫したレシピだといいます。仕上げは近所の婦人たちも集まりバナナの葉で包み込みます。後は軒先に吊るしておけば自然発酵して出来上がりです。
内陸国であるラオスでは川魚こそが重要な動物性タンパク質だといいます。ソムパーをお母さんが焼いてくれました。そのさっぱりとした味は、前菜や酒のお供にぴったりです。「メコン川の無いラオスは、長い鼻を持たない象のようなもの」と、二人が微笑みます。

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