奥浜レイラさんのインスタグラム写真 - (奥浜レイラInstagram)「毛利悠子さん @mo_hrizm 『ただし抵抗はあるものとする』十和田市現代美術館に見に行ってきました。タイトルになっているのは、物理の問題文にある「力の大きさを計算せよ、ただし抵抗はないものとする」というフレーズをもじったもの。なにかを単純化して考えるとき、抵抗や摩擦はないことにされるけれど、実際には存在している。エネルギーや流れなど「見えない力」も、そこに確実にあるということを、毛利さんの作品は教えてくれます。今回の新作『墓の中に閉じ込めたのなら、せめて墓なみに静かにしてくれ』は、その力強さにまず圧倒されて、"爆音"であるはずの音のなかにも揺らぎがあって、振動を感じられる繊細さがありました。そこにいると心が落ち着いてくるのも不思議。このタイトルは、フランスの革命家ルイ・オーギュスト・ブランキが投獄された、音が反響する要塞のなかで騒音に耐えられなくなって放った言葉なので、そのタイトルがついたインスタレーションのなかで落ち着いてしまうのも何だか皮肉なものだなと思いましたが。レスリースピーカーと螺旋(うずまき)をモチーフにしたチーズケーキもおいしくいただきました🍰 先週、毛利さんと『前衛音楽入門』著者の松村さんのトークイベントにお邪魔して聞いていたことが、展示を見て繋がっていくのも気持ちがよかった。見ているうちに思考がリセットされてスッキリしていくのも、毛利さんの作品を見ている時ならではの感覚かもしれない。このタイミングで十和田に行けて良かったな。私は、映画や音楽とならんで現代美術をみて自分の思考と重ねることが好きです。(全然詳しくないけれど) 音楽も映画も現代美術も、そして演劇からも、根っこで繋がるメッセージを感じることができるし、その表現のエネルギーに共感することができます。決して自分の生活と遠いものではないのです。これからも興味のあるところにはちゃんと足を運びたいと思う。映画をみて、音楽もたのしんで、仕事をして、って正直それだけでプライベートの時間はほぼないけれど、それでいいなと思えるのは、人の手によって表現されたものに触れることが好きだと心底思えるからだと思う。これでいいのだ！そして、理解してくれる家族にありがとう。旅の写真を見返して、自分の写真が相変わらず一枚もなかった。ひとり旅だからなくて当然なんだけど、やっぱり私は自分への興味が欠如しているなー。写真に写ってたら邪魔だと思っちゃう。ははは。 #毛利悠子 #十和田市現代美術館 #yukomohri」3月17日 13時25分