小林唯のインスタグラム(yui3651) - 2月27日 22時02分

母から「しおん（飼い犬）の調子が悪い」と連絡が入った。しおんは僕が中学生の頃にうちに来た犬で、すでに20年近く生きている。犬の寿命を考えればかなり長生きで、かかりつけの獣医からは「こんなに高齢の犬は初めて見た」と言われたほどだ。
もうだいぶ前から目はあまり見えていないらしかったのだか、それでも先月に帰った時は元気によたよたと散歩をした。
そんなしおんがかなり足元もおぼつかず、またほとんど物が見えなくなった様であまり動かないらしい。
僕は二十歳の時に家を出てしまったから、しおんと過ごした期間は7年ほどであったが、父母にとっては20年ずっと一緒にいることになる。
つまり父母からすれば僕と過ごした期間よりしおんと過ごした期間の方が長くなっているわけで、年老いた二人のことを考えると「生き物はみんな死ぬから」なんて言葉はあまり意味を持たない気がする。家を出てはいるが都内に住んでいる妹は今日実家に帰った様で写真が届いた。妹の手はどうやら少し太った人のそれだなぁなどと思った。何ができるかと考えても何も浮かばず、とりあえず明日は実家に帰ろうと思う。

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