「旅」について考える。・かつて私が子どもだった頃、初めて1人で「旅」を望んでしたのは、高校2年生の時でした。アルバイトで貯めたお金で青春18きっぷと時刻表を買い、夏休みに初めて1人で旅をしました。高2の時は関東の親戚を2件はしごし、多分、1週間以上旅した記憶があります。・その翌年か翌々年、さらに味をしめて、当時関西に住んでいた兄を訪ねる旅をもう一回青春18きっぷでやりました。青春18きっぷは5枚つづりで1枚につき1日鈍行が乗り放題になります。事前に時刻表でシミュレーションして、如何に効率的に多くの場所を回るか、いい乗り継ぎで最短で行くかそういうことばかり考えていました。高校の後半は時刻表をよく本屋で買いました。兎に角、外に1人で行ってみたかったんです。自分の力を試すように。・海外旅行は遅かったです。新婚旅行で27歳?(覚えてない、すまん)の時に初めてスペインに行きました。夫は既に海外出張などでかなり海外に行っており、私は初めてでした。ツアーで行こうという夫の意見に聞く耳をもたず、全部1人でチケットを手配し、ホテルを予約し、行き先はそれなりに現地で自由に決められるようにしました。結果、いろんなことがありましたが、最高の新婚旅行になりました。今ではとっておきの2人だけの思い出です。・その後、家族で海外に行ったり、国内を車で旅をしたり、毎年いろんなところへ出かけました。そのうちに仕事の出張でたくさんの地方を回るようになって、今に至ります。・旅をするたびに自分の感じ方が変わっていきました。旅を重ねるたびに、「ただ通過している」と感じるようになり、楽しくなくなりました。旅＝通過。通り過ぎる者に意味なんかないのかもしれません。世界遺産やおしゃれなカフェを回ったり、市場をみたりしても、本当にそこに住んでいる人のようにはなれません。本当のことは旅ではわからないのです。だからどこへいくと目的を、より一層立てないようになりました。フラフラして行きたいところに行く。それがそこに住む人の行動だからです。別に沢山見なくていい。住んでる人と一緒の気持ちを少しでも味わってみたり。旅に行けば行くほど、その土地への執着を持つようになりました。もっと知りたい。・店を始めた時分に、他の店との商品バリエーションの違いを出すために、海外で買い付けを行ったこともありましたが、なんか違うかもと思いました。通過して買って売る、一時の売り買いでは本当のコミュニケーションは測れません。本当はお金の受け渡しでは図りしれないことがあるのです。私は、できれば、通過したくないんです。・沖縄でも全く同じ気持ちになりました4泊5日で通過する。日程上、行きたくても行けない場所も沢山あるし、何にもわからないまま帰路につく。また行きたい。一過性のものにしたくない。どうにかして関わっていくことはできないのか。そんなこんなで育陶園さんの器の定番取り扱いが決定です。いい仕組み、いい作り方、いい人たち。私はそういうフィルターで店に商品を並べたい。続きは次回に。・ #mylife

wazawazapanさん(@wazawazapan)が投稿した動画 - 2017/08/07 22:28:39