東紗友美のインスタグラム(higashisayumi) - 7月9日 06時37分
2016.9.17公開【怒り】
観たのが数日前なのに、この映画の中に引きづり込まれてしばらく感想が書けなかった。
心拍数がラストに近づくにつれてどんどんどんどん上がっていく。自分じゃもう抑えられないくらい。苦しくなった144分。「悪人」の吉田修一×監督・脚本:李相日の再タッグ。
本作を観たあとは試写室にいた気分から抜け出せず、夜ご飯もあんまり喉を通らなくなった。夜もなかなか眠れなかった。
怒りは、その重み故、今年の邦画のベストを競う映画と言っても過言ではない。
最初に言っておくと、凄惨な事件を起こした犯人の心情があまり見えてこなかった結末には、映画として少し消化不良だった。そこは否めないかも。
しかしね、この映画のキモはそこじゃないんだな。
生きていく上で誰もが経験し、逃れられない行為。
それは、
「人を信じる」という行為。
その感情について考えさせられた。
人間は誰かを信じずには生きてはいけない。
このレビューを読んでくれてる人に問いたい。
ー人は皆、何をもって人を信じるんだろうー
家族や友人や恋人。
愛する人。
何をもって、人を信じるの?
外見?生まれ?学歴?性別? それとも他の何か?
愛する人が信じられる人間であるのか、葛藤する辛さがど真ん中に描かれているからこそ、本作は心をえぐる映画だったと言える。
日本を代表する俳優が揃った『怒り』は、そんな万人に共通するとも言うべく、人を信じることを根幹におき、大きなテーマにしている。
だからこそ、誰しもが主人公になりうる映画であった。
人の黒い部分や内面の弱さを映し出す鏡のような映画なのかもしれない。
簡単にあらすじ。東京・八王子で夫婦二人が惨殺される事件が起こる。現場となった被害者の家には、被害者の血で書かれた文字が遺されていた。それは「怒」という、一文字。
加害者は山神一也という名前の男。整形して逃亡している。
事件から1年ほど経過した頃、3名の山神と思われる身元不明の人物が現れる。みんなそれぞれ新しく訪れた街で生活に築いていた。
果たしてこの中に、犯人の山神はいるのだろうか。
そんなお話。
ハッピーになれるような映画ではないけど、自分の本心と向き合える見応えある映画です。
感情をだいぶ持ってかれて試写室から出た時は抜け殻でした。
実は、ノートのメモが涙でぐしょぐしょだった。
なんだか泣いちゃったんだな私。
公開は9.17ぜひ見てもらいたい映画です。
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2016/7/9