モルのインスタグラム(m_scape) - 11月15日 20時26分
???
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ずっとお姉ちゃんコだった。
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クリスマスとか誕生日とかでも、彼女より姉ちゃんと過ごしてた。
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「モル、今年のクリスマスどこ行きたい?」
『表参道♪』
「おっけ。お店予約しときなさいよ~」
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こんな感じ。
恋人みたいなやりとり。
でも2人にとってはいつものことだった。
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それが原因で彼女に振られたこともあるけど、そんなに悲しく感じたことはなかった。
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姉ちゃんがいればそれでよかった。
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でも最近、姉ちゃんに恋人ができたっぽい。
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ボクをおいて1人で出かけたりすることが多くなった。
誰と?って聞いてもボクの知らない人だってごまかされる。
週末の予定も聞かれなくなった。
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なんだよ。姉ちゃんのくせに。
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自分が一番じゃなくなった気がして寂しかった。
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こんな気分になるのは姉ちゃんのせいだってわざと家でも無視するようになった。
わざわざ生活時間ずらしたり、家にいるときは部屋に閉じこもるようになってなるべく顔を合わせないですむように。
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そんなのが1か月くらい続いて、ようやく姉ちゃんに恋人がいるという現実も受け入れれるような気持ちになれた。
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久々に話をしようと姉ちゃんの部屋にいったら、入るなり (`・ω・´)キリッっと睨みつけてくる。
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「モル、ちょっとここ座りなさい」
と自分の座っているベッドの横をぽんぽんと叩く。
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『なに?こわいんだけど』
「いいからっ」
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ひとり分の隙間をあけて腰をかける。
ボクが座るとすぐにこっちに身体を向けてくる姉ちゃん。
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ちょっと緊張してると、突然、胸のあたりをグーパンチされた。
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姉ちゃんはチカラが弱いのでまったく痛くないのだが、つづけざま両手でポコポコされる。
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『あの…姉ちゃん?』
「うるさいっ」
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叩き続ける手をつかんでやめさせる。
ずっとうつむいていたが、肩がすこし震えていた。
泣いてる?
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手をつかんだままの体勢で待ってたら、ようやく顔をあげて目があった。
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「なんであたしのこと無視すんのよぉ」
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おっきな目に溢れんばかりの涙をうかべていた。
思わず動揺してしまう。
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『いや無視してなんか…』
「してるじゃん思いっきり!あたし何か悪いことした? 急に冷たくなって。言ってくれなきゃわかんないよ!」
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今まで我慢していた感情があふれるようにぐしゃぐしゃに泣いていた。
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「怒らせちゃった?たぶんそうなんだよね?でもお姉ちゃんバカだからわかんないよ。どっか悪いとこあったら直すから。ぜんぶモルの言うとおりにするから。お願いだから意地悪しないでよ~」
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嗚咽交じりにボクを責め立てる。
こんな姉ちゃん初めて見た。
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急にいとおしく思えて、泣き止むまでぎゅっと抱きしめた。
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落ち着いてから正直に理由を話す。
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彼氏ができてやきもち妬いたこと。
それで距離を置いたこと。
今は祝福してるということ。
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じっとボクの目を見ながら聞いてた姉ちゃんが、今度は自分から抱きついてきた。
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「うわぁぁぁぁんよかったぁ~
嫌われたんじゃなかったぁぁぁ」
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勢い余ってベッドに押し倒される。
そのままの体勢で抱きかかえてると、胸に顔をうずめたままボクに伝えてくる。
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「ごめんね」
『いや、もういいから』
「ヤキモチ妬くくらい寂しかったんでしょ?」
『べつに妬いてねーし』
「...あのね、彼氏なんかいないよ?」
『え?だって最近よく出かけてるのに』
「友だちに頼まれてバンドのPVのモデルやってたの。恥ずかしいから黙っとこうと思ったんだけど、昨日やっと撮り終わったし、もう言ってもいいかなって。隠しててごめんね?」
『だったらそう言ってくれれば…』
「モルはぜったい撮影するとこ見に行くって言い出すからw」
『よくお分かりで』
「わかってくれた?ぜんぶ誤解なの。だから...ね...また2人でデートしよ?」
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腕をたててボクを真上から見下ろしたかと思うと、ふっと目をつぶり顔を近づけてくる。
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仲直りのキス。
不覚にも彼女との初キスよりドキドキした。
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こんなふうにされるとますます姉離れできなくなってしまう。
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っていうブラコンでベタベタに甘えてくる宮崎あおいどこかに落ちてませんか?
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#あおいちゃん忘れてないよ
#わかってるとは思うけど姉とかいません
#彼女もいません
#そろそろサンタ狩りの季節ですね
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2014/11/15