Boojilのインスタグラム(boojil) - 11月29日 10時57分

今わたしはひとり京都に向かっている。数週間前に、ありがたいお仕事が舞い込んで、ずっとやってみたいと思っていたあるプロダクトのデザインをするために大好きな京都へいくのだ。新しい作風が形になると思うと、心がすでに華やいでいる。

この数年、わたしは経験したことのないことに時間をかけていた。新しい作風に挑戦すること、自分の心が喜ぶこと、そういったことに普段より多く、なにより大切な経験として、
これまで続けてきたことや、大切に温めてきたものを一回距離を置いたり、中には捨てたものもあった。その中で自分という人間を改めてよく知ることができたし、これからの人生で、何が必要か見極める時が今来ているんだと思う。

大人になってから、何かを続ける上で、愛や信念や自分が嬉しく幸せになる要素が根底にあるかをどうかで継続できるかが決まるように思う。自発的に始めたことは特にそうだ。

わたしはこの20年、一度も就職したことがなくてずっと絵を描いている。学生時代から23歳まではいろんなアルバイトをしながら、広告やテレビ番組や雑誌、WEBなどいろんな媒体にポップで可愛らしいイラストを描いてきた。いま振り返ると23歳以降、バイトもせずによく絵一本でやってきたな。早咲きだったと思うし、ご縁に恵まれたことはありがたかった。絵はどこまでも自由でこうしなければ、ああしなければ、そんな規則はなにもない。下手も上手いもない、好きか嫌いか、ただそれだけだ。

若い時代の自分もとても好きだった。若かった時の自分にしか描けないものもあるし、これから先はもっともっといろんな可能性を自分は秘めていると思う。

時間とは誰にでも平等にある。その時間が自分だけのものである場合も、誰かと共にある場合もある。誰と過ごすかによって、嬉しくもなったり、悲しくもなったりする。

このいろんな色を放つ蝶のように、人は日々変化する。嬉しく幸せな淡いピンク、健康で笑顔の絶えないイエロー、寂しく悲しみに暮れる深いブルー。いろんな色に変化するのが人生だとしたら、この蝶が自由に羽ばたいて、誰かの心に寄り添えたらいいなと思う。

今日から2泊3日、京都へいく。新しい出逢いから新しい色が生まれる。自分の手から何かを生み出せることが嬉しい。
秋の京都はどんな色が見つかるだろう。

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