野々すみ花のインスタグラム(osumi_sumi) - 9月21日 13時46分


お能 体験記【クイズ編 】

前回の投稿に続き、お能体験の様子をお伝えして参ります!

様々なお能体験をさせていただいた後、控え室にて公演に向けての打ち合わせが終了する間際.....

「野々が仕込んだ、ちょこっとサプライズコーナー!」😉
…..のつもりが、ジェントルマン武田宗典さんによる、もったいないほどのご丁寧な解説をいただきまして、思いがけずスペシャルなお話に広がった様子をお届けします。

先日ストーリーズで、みなさんにクイズを出題させていただきました。

ーーー【クイズ】ーーー
能舞台の壁面に描かれた「松」の絵には
どんな意味が隠されているでしょうか?
ーーーーーーーーーーー

一晩で沢山の方からコメントをいただき、ありがとうございました!ご関心を寄せてくださり、とても嬉しかったです。
実は私もハッキリと正解がわかっておらず(!)せっかくの機会なので武田先生に直接質問してみようと考え、みなさんのお答えをプリントして画用紙に貼り付けて行きました!

この動画を、電車の中などで音を出さずにご覧になる方もいらっしゃるかと思い、クイズの正解をテロップで入れようと試みましたが、どうにもこうにも亀のような編集スピードの私には公開できる日が訪れないと確信しました(笑)ですので、以下に武田先生のご説明を要約したものを記載しますね。

音を出せる環境にいらっしゃる方は、ぜひ音ありで動画をご覧ください🎵

ーーー【正解】ーーー
能楽師 武田宗典さんからのお答え。

能の歴史は700年前に観阿弥・世阿弥( かんあみ・ぜあみ)という親子が大成させたが作ったことが始まりとされていますが、実は能の原型となった猿楽(さるがく)は、もっとずっと前の1000年以上前から行われていたとされています。
奈良にある春日大社という神社に石で造られた小さな舞台があり、そこに「影向の松(ようごうのまつ)」と呼ばれる松が。その松の前で神様に奉納する行事を行っていたことから、以降その「影向の松」を各能舞台に映すことが決まりとなりました。

Q.なぜ松?
ーーー松は常緑樹で、葉が落ちてもすぐに生えてくることや、樹齢も長く、年を重ねれば重ねるほど枝振りも伸び、昔から日本人にとっては「松=神様が宿る木」であるとされ、めでたいことの象徴であると言われて来ました。
なので、それを後ろにいだき「鏡板( かがみいた)」と呼ぶように。

Q.なぜ鏡板と呼ぶ?
ーーー能舞台の後ろに松が描かれているけれど、本来はお客さまの側にあるものが後ろ側に映っていると考えるため「鏡板」と呼ぶように。お客さまの側、つまり神様に向かって芸能を奉納をする。それが元々の能の出発点。
人に見せるためではなく、神様に奉納するための芸能であったのです。

Q.観客は、人ではなく神様?
ーーーもちろん人が一緒に見て心が慰められることもあるが、元々の強い意味は神様への奉納。なので、そこに神様がいるという感覚を忘れぬよう、意識できるようにという意味で「松」が描かれるようになりました。

ーーーーーーーーーー

ということです。
そのお話を想いながら能舞台を眺めてみると、昔にタイムスリップしたような、荘厳な空間が心地よくなってくるような気がしたのは、私だけでしょうか・・・?✨

能楽堂にいらしてくださる皆様もぜひ、鏡板に描かれた「松」から色々な想いを馳せていただければ幸いです。
当日お越しいただくのが難しい皆様に向けても、またお能の魅力をこちらでお伝えしていきたいと思います!


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2023/9/21

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