フジテレビ「めざまし8」のインスタグラム(mezamashi8.tv) - 8月4日 09時35分
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#トラリポ 最前線 🐯🎤
今回のトラリポ最前線は…「#卵子凍結」
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フィギュアスケート・アイスダンスの #小松原美里 選手31歳。
去年は夫・尊さんとのペアで 北京オリンピックに出場!これまで数々の大会で好成績を収めてきました。そんな彼女が下した「卵子凍結」という決断。
小松原「2026年のオリンピックを目指しているんですけど、そこまでに妊娠を考える余裕が自分にない。だけど後で後悔しない選択をと思っていました」
卵子凍結とは…女性の卵巣から卵子を取り出し受精していない状態で凍結保存すること。
将来、妊娠を希望するタイミングで解凍し受精させて母体に戻すことができます。
アスリートとしての目標に集中するため決断した卵子凍結。そのリアルを追いました。
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トラウデンが訪れたのは、今回、小松原さんが卵子凍結を行う六本木レディースクリニック。
院長の小松先生に伺いました。
トラ「そもそも卵子凍結はどういった技術なんですか?」
小松院長「一般的によく知られているのは女性から卵子を採取して、パートナーの精子とくっつける体外受精ということなんですけど、(卵子凍結は)女性から卵子を取った状態のものを精子と受精させないで凍結保存しておく」
トラ「元気な卵子を保存しておくっていうイメージですか」
小松院長「若い時の(卵子は)妊娠率が高く流産率が低い。ここが1番の最大のメリットになります」
トラ「年々増えている?」
小松院長「かなり増えていると思います」
小松院長「卵子凍結って2つの分野があって、医学的な適応…例えば卵巣癌とか抗がん剤の治療をするんだという場合。あとは社会的な適応というのが最近はあって、パートナーがいないとか、今後スキルアップ、仕事に専念したいけど将来不安だなという場合に社会的な適応で行う。それが最近注目されているイメージには近いですかね」
現在、卵子凍結が行われる主な理由は「医学的な適応」と「社会的な適応」の2つ。
小松原さんは、今の優先したい仕事やライフプランに合わせて行う「社会的な適応」にあたります。
こちらのクリニックではほとんどが「社会的な適応」による卵子凍結。その件数は2018年の開始以降、年々増えているといいます。
6月、卵子凍結に向け、小松原さんの通院が始まりました。
小松原「今ここから初めての診察に行きますけど、すごいワクワクしてます」
初回の診察では、問診や血液検査などを行い、今後のスケジュールを話し合います。アスリートである小松原さんには、使える薬に制限がある中、適切な卵子凍結が行えるよう、細かく打ち合わせを行いました。
小松原「初めての経験なのでちょっと不安が募ったりとかしてたんですけど、落ち着いたというか、ああここから始められるんだなと安心しました」
ついに卵子凍結への道を歩み出した小松原さん。そもそも決断のきっかけは何だったのでしょうか?
小松原「フィギュアスケートは体型に厳しかったり…自分も小さい時から気にしてました。生理が来るのが遅くなってしまったり、大会で来なくなってしまったりすごく無意識のレベルで不安に思っていました。
その時にすごい偶然なんですけど、卵子凍結をしたアスリートの方のニュースを見て、こんな選択があるんだって嬉しくなったんです」
きっかけはスノーボードの竹内智香選手。彼女が卵子凍結を行ったと知り背中を押されたといいます。
夫である尊さんと2人で下した決断。そこに、迷いはなかったのでしょうか?
小松原「将来に子供が欲しいのか、もしくは養子縁組も考えているし、全部のオプション、選択がフラットです。だからこの行動に出たんだと思います」
トラ「ティム(尊)さんはどう思いました?」
ティム「すごくいいんじゃないかって話もして、自分の体の使い方はすごく大事、選手として。なので美里が一番不安なしで一緒に上に進む方法が一番いいんだなと思っています」
アスリートの2人が、さらなる高みを目指すために選んだ卵子凍結。
そこには3年後に挑むミラノ・コルティナオリンピックへの覚悟がありました。
小松原「2016年に一緒に滑り始めたので、2026年のには一緒に滑って10年目。私のスケート人生は25周年…なので、現役はきっと引退するんだろうと話しています」
トラ「そうなんですね」
小松原「その時には34歳だから、そこまでに妊娠を考える余裕が自分にないなと。だけど諦めるとかでもなく、後悔しない選択をと思っていました」
卵子を取り出す手術の日がやってきました。手術にかかる時間は20分ほど。卵巣から卵子を取り出し、すぐに状態と数を確認します。
結果、今回 凍結に至った卵子の数は5個。無事に、卵子凍結を終えた小松原さんの思いは…?
小松原「(採卵できた)数は少ない方だったみたいなので、継続して自分の体と付き合っていくものなのかなと思いました。これは私が自分でやりたかったことで、人に押し付けるものでもない。でも今後は、やりたいけどできない人が減って、「やりたいならできる」に変わっていけるように、より簡単に望める手術になればいいかなって思います」
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2023/8/4