職人.comさんのインスタグラム写真 - (職人.comInstagram)「【銀座の喫茶店】  銀座には、老舗の昭和でレトロな喫茶店がたくさんあります。銀座の有名な喫茶店は、どこに行ってもいつも人が並んでいます。  日本最古の本格的な喫茶店は、1888年(明治21年)開業の東京・上野の「可否茶館」だそうですが、日本初のカフェは1911年(明治44年)に開業した銀座の「カフェー・プランタン」。同じ年に銀座で相次いで「カフェー・ライオン」、「カフェー・パウリスタ」が開業し、人気を博しました。それぞれに個性を持ち、西洋の香りを漂わせた喫茶店をご紹介します。  「カフェー・プランタン」は、洋行帰りの画家・松山省三がパリのカフェの雰囲気を再現しようと、文化人や芸術家が集うサロンを目指し開業した日本初の会員制のカフェでした。本場パリのカフェではギャルソンと呼ばれる男性が給仕をするのに対し、「カフェー・プランタン」では女性の給仕を置きました。コーヒーや洋酒、料理もソーセージやマカロニグラタンなどの当時はまだ珍しい洋食を提供し、焼きサンドイッチなどの名物メニューも誕生しました。会員には洋画家の黒田清輝、森鷗外や北原白秋、永井荷風、谷崎潤一郎、高村光太郎といった文学者、市川左團次ら歌舞伎役者などが名を連ねていました。  「カフェー・ライオン」は、洋食と洋酒が中心の食事のできる喫茶店で、ビールが一定量売れるとライオン像が吠える仕掛けになっていたそうです。接客は若い女給(ウェイトレス)が和服にエプロン姿で、それがメイドカフェの始まりであるとの見方もされているようです。現在はビアホールの「銀座ライオン」になっています。店名のライオンは、築地精養軒(上野精養軒の前身)の経営者・北村宇平がロンドンを訪れた際、ピカデリーサーカスのレストラン「ライオン」が気に入り、あやかったものだそうです。  最後の「カフェー・パウリスタ」は、110年以上続く現存する日本最古の喫茶店の一つです。1686年に創業したフランスはパリ最古のカフェ「ル・プロコープ(Le Procope)」を見習い、男性給仕のみが接客を行う正統派な喫茶店でした。「カフェー・パウリスタ」は、ブラジルに渡った日本人移民が作るコーヒーを、ブラジル政府から無償提供を受けてコーヒーを安く提供する庶民的な喫茶店として人気を博したそうです。常連客には文学者の芥川龍之介、菊池寛、与謝野晶子、女性解放運動家の平塚らいてうなど多くの文化人や、大正時代に西洋文化の影響を受けた先端的な若い男女のモボモガたちに愛されました。芥川龍之介の小説には「カッフェ・パウリスタ」の文字が出てきます。  『彼 第二』(著:芥川龍之介) 僕等は金かねの面をしてはカッフェやお茶屋へ出入した。彼は僕よりも三割がた雄の特性を具えていた。ある粉雪の烈しい夜、僕等はカッフェ・パウリスタの隅のテエブルに坐っていた。その頃のカッフェ・パウリスタは中央にグラノフォンが一台あり、白銅を一つ入れさえすれば音楽の聞かれる設備になっていた。その夜もグラノフォンは僕等の話にほとんど伴奏を絶ったことはなかった。 「ちょっとあの給仕に通訳してくれ給え。――誰でも五銭出す度に僕はきっと十銭出すから、グラノフォンの鳴るのをやめさせてくれって。」 「そんなことは頼まれないよ。第一他人の聞きたがっている音楽を銭ずくでやめさせるのは悪趣味じゃないか?」 「それじゃ他人の聞きたがらない音楽を金ずくで聞かせるのも悪趣味だよ。」  ちなみにパリ最古のカフェ「ル・プロコープ(Le Procope)」も歴史に名を残す著名人が集っていました。ナポレオン・ボナパルト、ジャン・ジャック・ルソー、ロベスピエール、ヴィクトル・ユゴーなど、そうそうたる顔ぶれです。  関東大震災のあとごろになるとカフェーは急増し、その中には女給のサービスを主体とした店も多く見られるようになりました。昭和に入り風俗的な意味合いが規制の対象となり、アルコールと女給のサービスを提供する風俗営業的な「カフェー」と、コーヒーや軽食を提供する「喫茶店(純喫茶)」と区別するようになり、「カフェー」は現在はバーやクラブなどと称するように変わりました。  ハイカラな銀座の文化発展の場所だった喫茶店、今では世界最大のカフェ・チェーンとなった「スターバックスコーヒー」が北米以外の初の店舗として、1996年に銀座に1号店をオープンしました。  銀座にはレトロモダンな老舗の喫茶店が多くあります。音楽喫茶だったという「銀座ウエスト 銀座本店」に先日行ってきました。1947年(昭和22年)創業の昭和感の漂うクラシカルで上品な喫茶店です。リーフパイが代表的なお菓子の一つで、原材料の徹底したこだわりと原材料の持ち味を生かすために人工の香料や色素などはできるかぎり使用せず、すべて職人の手作業による成形で作られているのだそうです。  銀座にいらした際には、銀座の喫茶をどうぞ楽しんでみてください。  銀座ショールーム https://www.shokunin.com/jp/showroom/ginza.html  #銀座ウエスト #銀座本店 #銀座ウエスト銀座本店 #銀座ウエスト銀座 #銀座ウエスト本店 #カフェーパウリスタ #パウリスタ #カフェーパウリスタ銀座本店 #芥川龍之介 #彼第二 #銀座の喫茶店」5月23日 19時35分 - shokunincom

職人.comのインスタグラム(shokunincom) - 5月23日 19時35分


【銀座の喫茶店】

銀座には、老舗の昭和でレトロな喫茶店がたくさんあります。銀座の有名な喫茶店は、どこに行ってもいつも人が並んでいます。

日本最古の本格的な喫茶店は、1888年(明治21年)開業の東京・上野の「可否茶館」だそうですが、日本初のカフェは1911年(明治44年)に開業した銀座の「カフェー・プランタン」。同じ年に銀座で相次いで「カフェー・ライオン」、「カフェー・パウリスタ」が開業し、人気を博しました。それぞれに個性を持ち、西洋の香りを漂わせた喫茶店をご紹介します。

「カフェー・プランタン」は、洋行帰りの画家・松山省三がパリのカフェの雰囲気を再現しようと、文化人や芸術家が集うサロンを目指し開業した日本初の会員制のカフェでした。本場パリのカフェではギャルソンと呼ばれる男性が給仕をするのに対し、「カフェー・プランタン」では女性の給仕を置きました。コーヒーや洋酒、料理もソーセージやマカロニグラタンなどの当時はまだ珍しい洋食を提供し、焼きサンドイッチなどの名物メニューも誕生しました。会員には洋画家の黒田清輝、森鷗外や北原白秋、永井荷風、谷崎潤一郎、高村光太郎といった文学者、市川左團次ら歌舞伎役者などが名を連ねていました。

「カフェー・ライオン」は、洋食と洋酒が中心の食事のできる喫茶店で、ビールが一定量売れるとライオン像が吠える仕掛けになっていたそうです。接客は若い女給(ウェイトレス)が和服にエプロン姿で、それがメイドカフェの始まりであるとの見方もされているようです。現在はビアホールの「銀座ライオン」になっています。店名のライオンは、築地精養軒(上野精養軒の前身)の経営者・北村宇平がロンドンを訪れた際、ピカデリーサーカスのレストラン「ライオン」が気に入り、あやかったものだそうです。

最後の「カフェー・パウリスタ」は、110年以上続く現存する日本最古の喫茶店の一つです。1686年に創業したフランスはパリ最古のカフェ「ル・プロコープ(Le Procope)」を見習い、男性給仕のみが接客を行う正統派な喫茶店でした。「カフェー・パウリスタ」は、ブラジルに渡った日本人移民が作るコーヒーを、ブラジル政府から無償提供を受けてコーヒーを安く提供する庶民的な喫茶店として人気を博したそうです。常連客には文学者の芥川龍之介、菊池寛、与謝野晶子、女性解放運動家の平塚らいてうなど多くの文化人や、大正時代に西洋文化の影響を受けた先端的な若い男女のモボモガたちに愛されました。芥川龍之介の小説には「カッフェ・パウリスタ」の文字が出てきます。

『彼 第二』(著:芥川龍之介)
僕等は金かねの面をしてはカッフェやお茶屋へ出入した。彼は僕よりも三割がた雄の特性を具えていた。ある粉雪の烈しい夜、僕等はカッフェ・パウリスタの隅のテエブルに坐っていた。その頃のカッフェ・パウリスタは中央にグラノフォンが一台あり、白銅を一つ入れさえすれば音楽の聞かれる設備になっていた。その夜もグラノフォンは僕等の話にほとんど伴奏を絶ったことはなかった。
「ちょっとあの給仕に通訳してくれ給え。――誰でも五銭出す度に僕はきっと十銭出すから、グラノフォンの鳴るのをやめさせてくれって。」
「そんなことは頼まれないよ。第一他人の聞きたがっている音楽を銭ずくでやめさせるのは悪趣味じゃないか?」
「それじゃ他人の聞きたがらない音楽を金ずくで聞かせるのも悪趣味だよ。」

ちなみにパリ最古のカフェ「ル・プロコープ(Le Procope)」も歴史に名を残す著名人が集っていました。ナポレオン・ボナパルト、ジャン・ジャック・ルソー、ロベスピエール、ヴィクトル・ユゴーなど、そうそうたる顔ぶれです。

関東大震災のあとごろになるとカフェーは急増し、その中には女給のサービスを主体とした店も多く見られるようになりました。昭和に入り風俗的な意味合いが規制の対象となり、アルコールと女給のサービスを提供する風俗営業的な「カフェー」と、コーヒーや軽食を提供する「喫茶店(純喫茶)」と区別するようになり、「カフェー」は現在はバーやクラブなどと称するように変わりました。

ハイカラな銀座の文化発展の場所だった喫茶店、今では世界最大のカフェ・チェーンとなった「スターバックスコーヒー」が北米以外の初の店舗として、1996年に銀座に1号店をオープンしました。

銀座にはレトロモダンな老舗の喫茶店が多くあります。音楽喫茶だったという「銀座ウエスト 銀座本店」に先日行ってきました。1947年(昭和22年)創業の昭和感の漂うクラシカルで上品な喫茶店です。リーフパイが代表的なお菓子の一つで、原材料の徹底したこだわりと原材料の持ち味を生かすために人工の香料や色素などはできるかぎり使用せず、すべて職人の手作業による成形で作られているのだそうです。

銀座にいらした際には、銀座の喫茶をどうぞ楽しんでみてください。

銀座ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/ginza.html

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2023/5/23

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