鎧塚俊彦のインスタグラム(toshiyoroizuka) - 5月14日 18時05分

亡くなった母の若い頃の写真です。
父の話は以前にも、TVでもした事があるのですが母の話はこの写真も含めて初めてします。
富山県の住職の家に生まれた母ですが幼い頃に両親とも亡くし三人兄弟は離ればなれになり母は親戚のお寺に貰われたそうです。
そのお寺は厳しい老僧一人の貧しいお寺で食べるにも事欠く有様で随分苦労した様です。
お金を出してもらえず食事の支度や掃除等、学生寮の仕事の全てを行う事で学費と寮費を免除して頂き京都の尼さんの学校（知恩院）に入学しました。
卒業と同時に富山に帰って尼僧になる事なく逃げる様に京都で還俗致しました。
富山での貧しい寺での生活は本当に苦しかった様です。
幼い頃からお寺や学校で下働きをし続けた母は京都で金物屋の職に就いてからは今までの苦労が実り働き者で通り社長にも気に入られ、そして腕の良い家具職人だった父と知り合い私が生まれました。
鎧塚家兄弟は誰も大学には行きませんでしたが幼い頃から勉強しろとは殆ど言われず「仕事て認められてこそ一人前」「手に職をつけろ！手に職のある奴は一生食いっぱぐれが無い！」と口癖の様によく言われていました。
現在兄は宇治で鎧塚造園を営み私は東京で菓子屋。
母の幼い頃からの苦労が教えとなり時代を超えてTOSHI YOROIZUKAのそして鎧塚俊彦の礎となっています。
「お母さん、本当にありがとう」
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