日暮愛葉さんのインスタグラム写真 - (日暮愛葉Instagram)「｢エイプリルフール｣私は嘘を綺麗につくのが苦手だった別に正直者なわけではなくてあからさまな嘘をひとつつくとそれを隠すためにまた嘘をつく誰しもがそうなように私も重ねた嘘で誰になんと嘘をつきどう隠そうと話したか忘れてしまうつまり嘘は簡単にバレているかラッキーだったら相手がそんな事とうに忘れているか私はどうしてか子供の頃から嘘つきだった痛くもないお腹が痛むとか気持ちが悪いとか子どもの戯言だとしても大抵は何か約束をしてそれを守れない時に都合よく体調の不調を訴えては約束をすっぽかしていた素直で裏表がなくまっすぐで約束をきっちり守る人を見る度本当は心底羨ましかった嘘を重ねる度私は独りになっていった傍から見ても当然の事だし自分自身もどんどん孤独なってゆくのはわかっていた私が何故根っからの嘘つきなのか私自身もわからなかった本当のことを話したくてもそれが上手くできなかった決して嘘をつきたかった訳でもなかった自分を汚すのが自分自身である事がとてつもなく苦しく情けなかった 22歳になった時私はとてつもなく正直でまっすぐでなのにどこかひねくれているけど優しい恋人が出来た彼に対して私は嘘をつけなくなっただって彼はいつも真摯に私に向き合っては、笑わせ、泣かせて、私が色々なものへの好奇心を持つことを喜んだからそれからは私の世界は彼一色になりつまらない嘘などつく必要もなくなった彼と会ってからわたしは嘘をつくことをやめるようになり真実は過去でも未来でもなく今現在起こっていることを相手にありのままを伝えることなのではないかと単純ではあるけれど私がもう嘘つきではなくなった理由が薄らとわかった気がしたエイプリルフール冗談みたいにエイプリルフール悪い冗談みたいに夢となって過去となってたった一人でも情けなくてももう乗り越えられたのは淡々とした毎日をあなたと二人手をとってゆく宛もなくただ歩いていくこと唯一嘘をついてもいい日に私はあなたと歩きながら今までの何よりも確かで本当の事を尽きるまで話し続けた詩/日暮愛葉 Art work by 日暮愛葉 2023年4月一日 #日暮愛葉_エイプリールフール #aihahigurashi #poet #poetry #詩 #詩人」4月1日 6時48分