河出奈都美のインスタグラム(kawade_natsumi) - 3月11日 14時51分

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その9年後、福島第一原発のある大熊町に、
私はアナウンサーとして訪れることになりました。
町は静かに、私たちを迎え入れました。

12年が経ち、被災地も変わってきている。
たくさんの人たちの努力で復興が進み、元気を取り戻す街が増える中、
どうしてここはまだ止まっているのだろう？
当時感じていた悲しみや怒りが思い出されました。

避難指示が解除された場所と、そうでない場所。
見た目は何一つ変わりません。
なのに、ものすごく大きな境目が、そこにはありました。
12年経った今も、原発事故は終わっていないんだと思いました。

今、地震や津波が襲ってきたら、自分や周りの人たちを助ける行動を取れるでしょうか。
自分自身にも、あの時何もできなかった私から変われていますか？と問いかけています。
同じようなことがあった時、パニックにならず、冷静に行動ができる人になっていたいと思います。
もしかしたら、次は自分や大切な人が危険にさらされるかもしれないからです。

大切なものを守るために変化できているか、
そしてこの教訓をしっかり伝えられているか、
ひとりひとりが考えることが、減災につながります。
私も、2011年3月11日に生きていた1人として、
自分にできる伝え方を続けていこうと思います。

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