平泉春奈さんのインスタグラム写真 - (平泉春奈Instagram)「⁡ 『離別前夜』     「別れよう」という言葉はなかった。   ただ、もうこれが最後なのだと 痛いほど感じていた。 そういうことが感じ取れるくらい、 私達は言葉じゃない ……空気のようなものに どこか、敏感だった。   磁石が引き合うように、 気づけば唇を重ねていた。 ああ、始まる。 終わりまでのカウントダウンが。   始まり方と同じ終わり方。 そうなったのはきっと、必然。 私達はそういうやり方でしか、 想いを交わせない。   彼の手が熱く湿り気を帯びた膨らみを探り当てる。   (早く脱がして)   彼に会うたび新調した下着。 私にとって、それが唯一の楽しみだった。 でも今日はただの邪魔な壁でしかない。   彼は素早く背中のホックを外し、 こぼれ落ちた乳房を両手で強く掴んだ。 固くなった先端を強く摘まむと、 痺れるような痛みと快楽が急激に押し寄せる。   「あっ、んんっ……」   彼に聴かせる最後の喘ぎ声は 最高に上品で甘いものを。 そう思ってたのに、まとっているのは どこか悲痛な音。   もしかして私、悲しんでる?   友達でもない。 恋人でもない。 もちろん 夫婦でも同僚でも上司でも幼馴染でもない。 ただの、男と女。 身体を重ね合うだけの。 それ以上でもそれ以下でも、ない。   でもいつしか   寂しい時にそばにいてほしいと思った。 喜びを真っ先に伝えたいと思った。 悲しんでいたら元気づけたいと思った。 綺麗なものを見た時 一緒に見れたらいいのにと思った。   「好き……」   心を超えて声になる。   「俺も、好き」   初めて聴く彼の「好き」という言葉。 苦しくて、息ができなくなる。   だって私は知ってる。   恋は熱病のようなもの。 好きという感情は永遠ではない。 だから約束もルールも何もない関係が 心地良かった。   これはきっと、いっときの感情に過ぎない。 そしてそれは彼も同じだろう。 幾度となく重ねた身体から伝わる感情は 嘘が付けないことを十分すぎるほど分かっていた。   私は、彼の匂いも体温も味も全部 身体中に刻み込むようにして、 彼を抱き、彼に抱かれた。   忘れないように。 忘れさせないように。 この記憶こそが永遠なのだと 私は思うから。 ⁡ ⁡ ⁡ Fin.       ==========   現実に“永遠”はないけど 記憶の中に永遠はある。 ⁡ そんなことを想って書いた作品です。 物語の背景は…言葉にしてしまうと何か違う気がするので、読者に委ねます。 ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ ⁡ #カップルイラスト #ハグ #キス #別れ #イラスト #切ない #涙 #小説 #恋愛小説 #ストッキング #ランジェリー  #禁断の恋 #禁断 #ベッドシーン #美男美女  #恋愛ポエム #恋人 #挿絵 #アート  #ポエム #恋愛 #イラストレーション #妄想 #インテリア #絵師 #coupleillustration #illustration #hug #kiss」6月2日 20時06分 - hiraizumiharuna0204

平泉春奈のインスタグラム(hiraizumiharuna0204) - 6月2日 20時06分



『離別前夜』
 
 
「別れよう」という言葉はなかった。
 
ただ、もうこれが最後なのだと
痛いほど感じていた。
そういうことが感じ取れるくらい、
私達は言葉じゃない
……空気のようなものに
どこか、敏感だった。
 
磁石が引き合うように、
気づけば唇を重ねていた。
ああ、始まる。
終わりまでのカウントダウンが。
 
始まり方と同じ終わり方。
そうなったのはきっと、必然。
私達はそういうやり方でしか、
想いを交わせない。
 
彼の手が熱く湿り気を帯びた膨らみを探り当てる。
 
(早く脱がして)
 
彼に会うたび新調した下着。
私にとって、それが唯一の楽しみだった。
でも今日はただの邪魔な壁でしかない。
 
彼は素早く背中のホックを外し、
こぼれ落ちた乳房を両手で強く掴んだ。
固くなった先端を強く摘まむと、
痺れるような痛みと快楽が急激に押し寄せる。
 
「あっ、んんっ……」
 
彼に聴かせる最後の喘ぎ声は
最高に上品で甘いものを。
そう思ってたのに、まとっているのは
どこか悲痛な音。
 
もしかして私、悲しんでる?
 
友達でもない。
恋人でもない。
もちろん
夫婦でも同僚でも上司でも幼馴染でもない。
ただの、男と女。
身体を重ね合うだけの。
それ以上でもそれ以下でも、ない。
 
でもいつしか
 
寂しい時にそばにいてほしいと思った。
喜びを真っ先に伝えたいと思った。
悲しんでいたら元気づけたいと思った。
綺麗なものを見た時
一緒に見れたらいいのにと思った。
 
「好き……」
 
心を超えて声になる。
 
「俺も、好き」
 
初めて聴く彼の「好き」という言葉。
苦しくて、息ができなくなる。
 
だって私は知ってる。
 
恋は熱病のようなもの。
好きという感情は永遠ではない。
だから約束もルールも何もない関係が
心地良かった。
 
これはきっと、いっときの感情に過ぎない。
そしてそれは彼も同じだろう。
幾度となく重ねた身体から伝わる感情は
嘘が付けないことを十分すぎるほど分かっていた。
 
私は、彼の匂いも体温も味も全部
身体中に刻み込むようにして、
彼を抱き、彼に抱かれた。
 
忘れないように。
忘れさせないように。
この記憶こそが永遠なのだと
私は思うから。



Fin.
 
 
 
==========
 
現実に“永遠”はないけど
記憶の中に永遠はある。

そんなことを想って書いた作品です。
物語の背景は…言葉にしてしまうと何か違う気がするので、読者に委ねます。





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2022/6/2

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