平泉春奈のインスタグラム(hiraizumiharuna0204) - 5月1日 20時07分



『自分だけが知ってる』


今日は人生最悪の日。
なぜなら
3年片想いした相手に告白して
見事に玉砕したから。
この気持ちを唯一ぶつけられる相手は
10年来の幼馴染だけだった。


「どうせ私なんてっ……一生彼氏できないんだあっっ‼︎‼︎」
「そんなことないでしょ」
「だって……今まで私から好きになった人は誰も私のこと好きになってくれなかった」
「たまたまでしょ」
「でもっ……私なんて、頭悪いし、短気だし、顔だって可愛くないし、気が利かないし、それに」
「あのさあ、そんなことないって。梓だっていいとこあんじゃん」
「……たとえば?」
「たとえば……ご飯美味しそうに食べるところとか?」
「なにそれ……そんなの」
「困ってる奴いたら、なんかほっとけなくて声かけたりするし」
「……あとは?」
「不器用なりにいつも一生懸命で」
「……」
「なんだかんだ、優しいよな。俺が受験でストレス溜まってヤバかった時、オニギリ届けてくれた」
「……懐かしい」
「俺、あの時のオニギリの味、一生忘れらんない。……ちょっとしょっぱかったけど」
「む、なによお」
「正義感強くて、曲がった事嫌いで、言わんでいい事まで言っちゃうけどそれに救われてる奴だって沢山いる」
「……」
「梓の魅力はさ、そう簡単には分からないだけなんだよ。表面しか見えてない奴には」
「……っ」
「なに、泣いてんの?」
「な、泣いてないし」
「しょうがねえなあ、ほら、来いよ」
「え?」
「こういう時は、結局のところ人の温もりが心を癒すんだよ。ほら」
「ふふっ、えらそうに……」


頭を預けた圭介の身体は
思ったより大きくて
ぎゅっと回された腕からは、
労い以上の熱っぽさが伝わってくる。
でもそれが全然嫌じゃなくて
負の感情が優しさに変わっていくような
感じたことのない
幸せな感覚に包まれた。


胸の中にすっぽり収まる梓は
いつもの強気な感じが全くなくて
儚くて弱々しくて、
なんだかすごく
守ってあげたくなった。
芽生えた感情の正体に
もう気付かないふりはできない。
俺だけが、知っていればいい。
この子の可愛さも、魅力も。


夕暮れ時、何かが大きく変わりそうな予感がした。


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幼馴染シリーズでした❤︎

幼馴染って、長年一緒にいるからこそダメなところも良いところも全部分かってるんだよねえ。そんな関係は貴重だ!!!!






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2022/5/1

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