平泉春奈のインスタグラム(hiraizumiharuna0204) - 4月21日 20時02分



『過去も、未来も』
 
 
朝目を覚ますと、彼女のあどけない寝顔が視界に飛び込む。
その瞬間、今起きていることが夢なのか現実なのかわからなくなる。
徐々に脳が覚醒し、これが現実なのだと自覚してようやく、
泣きたくなる程の幸せに包まれる。
 
それが毎週末のルーティーン。
 
ずっと片想いしていた彼女とやっとのことで付き合えたのは2ヶ月前。一回りも歳下の俺の事なんて相手にされるはずないし、この恋が叶う事はないだろうと思っていた。女性の方が男性より精神年齢ははるかに高い。それが12歳年下の俺相手なら、大人と子供くらい違う。今もまだ、彼女が俺を選んだ理由がよく分からないでいた。
 
「きみといると、私が私でいられるの」
 
そんな抽象的な言葉で、彼女は俺の想いに応えてくれた。
 
「それって、どういうこと?」
 
なんて返しはあまりにも子供っぽい気がして、なんとなく分かったフリをして彼女の恋人という特権を手に入れてしまった。下手なことを言って彼女をガッカリさせたくなかった。
 
いつも綺麗に化粧をして、ピンヒールを履いて早足で歩く彼女は全く隙がなく、いつだって自分との差に胸が痛んだ。でもそんな彼女の、スッピンで隙だらけの寝顔はあまりにも幼くて、そんなことが嬉しくて、可愛くて、愛しさが溢れてくる。
 
俺は、彼女の半開きになった唇にそっとキスをした。
彼女はうっすら目を開けて優しく微笑んだ後、
両腕を俺の首に回し、甘えるように抱きついてきた。
 
「おはよ……」
 
空気が一緒に抜けていくような、ハリのない甘い声。心臓がバクバクする。こんなにもまだ、彼女の一挙一動に心がざわめく。
 
彼女の唇を強く塞ぎ、そのまま舌を滑り込ませる。まだ寝起きでトロンとした動きであるものの、彼女もすぐに俺のキスに応えた。舌が濃厚に絡み合う。クチュッといういやらしい音が何度も小さく響く。そのままパジャマをスルスルと脱がすと、何も着けていない無防備な裸体が目に飛び込んできた。理性が吹き飛びそうになるのを必死に抑え、その胸元を覆い隠すように、彼女の柔らかい身体に自分の身体を強く密着させた。

身体中の血液がドクドク熱くなっているのが分かる。ああ、もうダメだ。

 
「……冴子さん……好きだよっ」
 
想いが漏れる。
 
「私も、大好き……」
 
ほんとうに?でも
 
「俺の気持ちのほうが、きっと強いよ」
 
ああ、またこんな子供みたいなことを。
 
「うーん……私はもう、これが最後の恋だって思えるくらい、きみにゾッコンなんだけどな」
 
彼女はそう言って、照れたような笑顔で俺の唇にチュッと軽いキスをした。
 
 
もういい。
俺はまだ子供だ。
その事実は変えられない。
でも。それでも。
彼女への想いは過去も未来も含めて
誰にも負けない。
それだけは絶対に。
負けてたまるか。
 
俺は彼女の身体中に唇を這わせ、吸い付くようにキスを落としていった。
自分の痕跡を残すように。
言葉にし尽せない想いが、真っ直ぐ届くように。
 
 
fin


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歳の差カップルさんの悩みといえば、相手に自分は相応しいのだろうか、という気持ちが多いんじゃないかな。過去の捉え方も未来の可能性もどこかチグハグで、価値観が合わなかったり妙な不安に取り憑かれたり。

でも、それでも、肩書き抜きで愛し合った事実は変わらないわけで。そんなこと気にならない位、相手のことが好きになれるって本当に素敵だなって思います☺️✨

訳あって封印していた4年前の作品を、新たに加筆修正し、物語を書き下ろして再掲しました‼︎‼︎覚えてる方もいるかな?





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2022/4/21

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