寺川俊平さんのインスタグラム写真 - (寺川俊平Instagram)「「本音と建前」人は誰しもが、本音と建前がある。なんとなくそう思って大人になってきた。それがあることが大人の条件で気づけばむしろ建前があるから本音があるとすら考えるようになっていた気もする。さて。かつてメインキャスターとスポーツ担当として同じ半円卓に座ったこの先輩が会社を辞める。ほんの数年前だけど、遥か昔のようにも感じる。あの刺激的でエキサイティングな毎日を僕は“人生の夏休みのようだった”と表現してきた。ただ、そんな充実の2年半の中でも実は、彼の横に座るのがちょっと嫌だった時期がある。本人にも言ったことはない。「本音が見えない」それが理由だった。生放送の中で悪戯っ子な顔で突然振ってくる鋭めのパスに狙いはなんだ？なんて返すのが正解だ？何を答えればいいんだ？そうやって考えて悩んでいた。結局何もわからないから策無く素っ裸でぶつかって時に不思議な空気を作ってしまったこともある。彼は悪戯っ子の顔のまんまニコニコ笑っていた。本音と建前。そんなもの子どもの頃はわからなかった。なのに僕は、大きめの看板、毎日のプレッシャーを前に人の本音ばかり探るようになっていたのかもしれない。最近になってわかったことがある。この先輩に建前なんかなかった。こちらが勝手に大人になった気になって探っていた本音はもう目の前のその笑顔に100%出ていたのに。でも僕はその奥になにかあると信じて探っていた。「これからも本当のことを追求していきたい」画面越しに見た番組での別れの挨拶で彼はまっすぐこちらを向いて話していた。最後の最後までそこに建前はなかったのだと思う。他意や狙いはない。全てが本音。それが富川悠太という人なのだ。だから、純真無垢な、飽くなき好奇心のその先へ新たなスタートを切るんだと、そう思う。またいつかどこかで横に座るのことがあったら今度は僕が悪戯っ子な顔をして剥き出しのパスを出してみようと思う。想像するとなんだかワクワクする。富川さん。長い間お疲れ様でした。そして、本当にありがとうございました。ちょっと太りやすい体質は似てると思うけどまたラーメン、食べに行きましょね。 #本音と本音」3月26日 4時07分