平野紗季子のインスタグラム(sakikohirano) - 6月10日 23時53分
いつかのLa Casa Di Tetsuo Ota🌿 今を、今日を、生きている料理だった。
その日のために数日かけて野山を巡り調達された季節を映す食材も、それを混じりっけなしに生かす仕事も、その日の雲の流れもそこに集う人々も、すべてが二度と訪れない今であるという事実に対して懸ける想いの重さがズンと宿った料理だった。消えものである料理の本質に触れていた。だからこそ人の心に何かを残すことができるのだと思った。帰りの電車の中で思い出していたのは、いしいしんじさんの且坐喫茶の一節だった。『あいまいな生を生きているものには、あいまいな死しかやってこない。先生は「もったいない」といいながら、そのこともたぶん、こころから惜しんでいた』。私も頑張って生きようとかって思ってしまう、そういう料理だった。
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2021/6/10