紗栄子さんのインスタグラム写真 - (紗栄子Instagram)「昨日あげたリーガルの投稿。皆さんからの優しく心温まるお言葉、心より感謝致します。リーガルもたくさんのかたに想ってもらえて幸せな子だなって改めて思います😌🌿 これから書くことは、コメントの中にいくつかリーガルへの騎乗に対して心配してくださる声がありましたので、誤解のないよう私の言葉で説明させていただきたく、この件に関しては文章をコンパクトに書くことが難しいので、長くなりますがご一読いただけたら嬉しいです。まず、馬は心臓だけではなく、歩く事で蹄からポンプで血液循環をしなくてはいけないので、歩けなくなると脚の病気になって立てなくなり、すぐに死んでしまいます。立って歩いたり走っていないと、心臓の活動だけでは血液をあの大きい体に巡らせることができないということ。そのことが大前提にあります。そして、馬は生理学的特徴から疝痛というお腹が痛くなる病気にもなりやすく、運動不足も疝痛の原因になることにより、適度な運動を促してあげないとすぐに死んでしまいます。馬にとって疝痛は避けられないと言っても過言ではないほど身近ですが、場合によっては命にかかわることもあるだけに、私たち預かり手が気を付けなければならないことでもあります。リーガルに関しても、余生を放牧だけで自由に体を動かして過ごしてほしかったですが、片目が見えないことにより必然的に視界が狭くなる彼にとって、伸び伸び気持ち良さそうにみえる放牧もそれは時に危険な状況になってしまったり、決して楽しいものではなかったということ。馬はとても臆病な動物で、鳥が飛んできたり風が吹くということだけでもびっくしてしまい、放牧中にパニック状態になって柵に激突したり、転んで骨折する馬も残念ながらいるのが事実です。私たちの牧場で、犬のお散歩を禁止している理由もここから来ています。臆病で賢く、生きることを何度も選択してきたリーガルに対して私たちがしてあげられることを模索している時に、これは今までリーガルに乗ってきてくださった方たちの尽力の賜物だと思いますが、騎乗しながらリーガルの右目となり誘導してあげることによって、安心して歩いたり走ったりすることができるということがわかり、声をかけながら右の首元を触ってあげるとパニックになる事なくしっかり体を動かしてくれるようになりました。そうやって、リーガルはスタッフのみんなと安心して運動ができる方法をみつけることができました😌🤲🏻 ほとんどの馬たちが選択する事もできずに死んでしまうこの世界で、試行錯誤しながらもそれぞれに向き合い、彼らの心の声に耳を傾け、1日でも長く幸せだったと思ってもらえるように献身的にサポートするファームのスタッフたちは私の誇りです。そして、全国にたくさんの乗馬施設がありますが、働かれているスタッフの皆さんも日々馬の体のメンテナンスをするために命をかけながら彼らと向き合い、少しでも馬たちのためになることを考えご尽力されていると思います。私も今の仕事に就く前や、リーガルのここ数年の状態を知らなかったら、同じように老体に鞭を打たないでほしいと今回の投稿に対してコメントしていたかもしれません。私にこうして現状をお伝えする機会をくれたリーガルや皆さんに心から感謝申し上げます😌 今は天国で大好きなマリーちゃんと再会し、大好きなバナナを食べているんだろうなって🐴🍌 そんな風に思います😌💓」6月2日 14時50分