中井智彦さんのインスタグラム写真 - (中井智彦Instagram)「中井智彦の「ミュージカル・トレインなかい号」Vol.5② 【愛を感じるミュージカルナンバー3選】 ★次の停車駅は「The Heather On The Hill」脚本と作曲が『Camelot』と同じ、アラン・ジェイ・ラーナーとフレデリック・ロウのコンビによる『Brigadoon』というミュージカル映画があります。慌ただしいニューヨークから、スコットランドの高原に狩りにやってきたトミーが、100年に一度だけ現れる幻の村”ブリガドーン”に迷い込み、その村に住むフィオナと恋に落ちて…というストーリーです。僕は踊りが専門ではないので、ミュージカルを観る時は、歌に心を動かされることが多いのですが、『Brigadoon』では、トミーとフィオナがヒースの丘で踊る”ダンスシーン”に衝撃を受けました。男女が恋に落ちた瞬間に踊ったりするのって、なんだか唐突に感じてしまって、共感できないこともあるのですが、このシーンは、緻密に計算されたジーン・ケリーの見せ方が素晴らしく、愛が絶頂に達して二人が溶け合っているさまがとても自然なんです。これを見た時に、踊りの中のリアリティというものに、初めて触れた気がしました。歌もセリフも無い、決して短くはないシーンなのですが、言葉が無くても、踊りってこれだけ脚本と沿えるものなんだなと感動したのを覚えています。さて、その後トミーは、恋人や仕事の待つ現実世界に戻るか、それとも現実を手放して、愛する人がいる幻の理想郷に留まるのかと思い悩むのですが、その姿は少し『Camelot』のランスロットに重なります。現実を見つめて生きていくことが人間の定め。でも、もし完全に自分と融合する運命の相手と出会ってしまったら…。皆さんだったら、どういう選択をしますか？ ※『Brigadoon』1954年・アメリカ監督：ヴィンセント・ミネリ脚本：アラン・ジェイ・ラーナー作曲：フレデリック・ロウ #brigadoon #theheatheronthehill #musical #GeneKelly #CydCharisse #FrederickLoewe #lernerandloewe #ブリガドーン #ジーンケリー #ミュージカル #中井智彦」2月14日 10時01分