海江田万里のインスタグラム(kaiedabanri) - 2月8日 16時12分


2021年度予算案についての審議の様子を院内中継で見守っています。
私が、予算審議で気になっているのは、2021年度の予算案だけを見ていては、一年間の国の歳出の状況がわからなくなっていることです。政府がたびたび口にする『15カ月予算』とは、要するに、年末年始に編成する補正予算の中に、本来であれば翌年度に支出する予定の歳出を潜りこませてしまう手法です。1月から3月までの補正予算と4月から翌年3月までの当初予算を一体的に扱うことによって15カ月の予算になるのです。
2021年度当初予算の歳出規模は106兆6090億円ですが、2020年度第3次補正予算の経済対策関係経費は19兆1761億円、合計すると、125兆7851億円に膨れ上がります。
『15カ月予算』の手法が初めて使われたのは、1990年代の小渕内閣の時でした。バブル経済崩壊後の大型経済対策で財政出動の声が高くなり、「当初予算」の膨張をきらった財務省が、年度内に消化しきれないことがわかっていても歳出をとりあえず「補正予算」に盛り込むことにしました。
財務省だけでなく、各省庁と、それにつながる与党の議員も、補正予算は国会審議が衆参合わせて一週間程度で終わることを見越して、議論になりそうな歳出を、補正予算に組み込んでいます。「当初予算にいったん計上すると永続的な歳出につながる。その点、補正予算なら一過性の歳出で終わる」と考えていた財務省も、この手法が長年にわたり継続されることにより、結局、財政規模が膨らむことを許しています。
新型感染症対策への財政出動は止むを得ませんが、そこにムダな支出が紛れ込んでいないか国会がしっかりチェックするためにも、国の予算を『財政法』が定めた本来の姿に戻し、『15カ月予算』の手法は改めるべきです。

#立憲民主党 #衆議院議員 #海江田万里 #予算審議


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2021/2/8

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