偕成社のインスタグラム(kaiseisha_pr) - 2月1日 12時00分


【今週のおすすめ】「おにの絵本」といえばこれ! 名作絵本『ないた あかおに』(浜田廣介 作/池田龍雄 絵)

赤おには、山に住む元気で心やさしいおに。村の人間たちとなかよくしたい、と考えますが、なかなかうまくいきません。

それを聞いた赤おにの友だち、青おには、自分が悪いおにのふりをして暴れまわり、赤おにがそれを止めて、村の人に赤おにがいいおにだと認めてもらう計画を立てます。
計画は成功し、村の人たちは、赤おにと仲良く交流するようになりました。

しばらく経ち、赤おにが青おにの家をたずねると、そこにはもう青おにはおらず、赤おにへの手紙が残されていました。

 きみと ぼくと、いったり きたり して いては、
にんげんたちは、きに なって、おちつかないかも しれません。
そう かんがえて、たびに でる ことに しました。
 ながい たび、とおい たび、けれども、ぼくは、どこに いようと、きみを おもって いるでしょう。
きみの だいじな しあわせを いつも いのって いるでしょう。

 さようなら、きみ、からだを だいじに してください。

 どこまでも きみの ともだち  あおおに

青おにの心に胸をうたれた赤おには、何度もその手紙を読み返し、涙を流したのでした。

浜田廣介さんによる童話「泣いた赤おに」は、1933年に書かれました。その後、読者からたくさんの反響を寄せられ、やさしい言葉で書きなおされたのが、この絵本『ないた あかおに』です。絵を手がけたのは、2020年11月に亡くなられた、画家の池田龍雄さん。赤おにと青おにの姿を、柔らかな色合いで描いています。
今作は1965年の刊行以来、実に55年以上読みつがれ、現在は累計50万部を突破しています。

明日は節分。「おにの絵本」と聞いて、このお話が浮かぶ方も多いはず。「おにはーそと!」と、悪いおには追い払いたいですが、こんなやさしいおにがいることも、忘れずにいたいですね。

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2021/2/1

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