中井智彦のインスタグラム(nakaitomohiko) - 1月1日 11時58分


【お正月オススメのミュージカル映画3選】
●中井智彦の「ミュージカル・トレインなかい号」Vol.4-①

中井智彦の「ミュージカル・トレインなかい号」。
ミュージカルを中心としたカルチャーについて語り尽くす連載の第4回。僕の運転する「ミュージカル・トレインなかい号」に乗って、皆様を素敵な旅にお連れいたします。

あけましておめでとうございます。2021年になりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。今年のお正月休みは、自宅で過ごす方も多いと思いますので、今回は「ミュージカル映画」について、お話ししていきたいと思います。

それでは「ミュージカル映画」の旅へ出発進行!

この文章を読んでくださっている皆さんは、ミュージカルを劇場でご覧になることが多いのではないでしょうか。舞台には、生でしか感じられない迫力や高揚感がありますよね。ミュージカル映画にも、映画ならではの魅力というものがあります。今日は、その”映画ならではの魅力”が感じられる、僕のお勧めの3本を紹介します。

★最初の停車駅は「オペラ座の怪人」
まず1本目は「オペラ座の怪人」です。舞台の初演は1986年ウエストエンド。1988年にはブロードウェイで開幕し、史上最長のロングランを記録している、言わずと知れた名作です。それを2004年に映画化したのがこの作品。
僕は、この映画版の「未来から過去に戻るシーン」がとても好きです。色褪せた映像で描かれた未来から、過去へと巻き戻され、落ちていたシャンデリアが天井に上がっていくにつれて、世界が鮮やかに色付いていく。シャンデリアに1つ1つ火が灯っていく演出は、アンドリュー・ロイド・ウェバーの音楽とリンクしていて、すごくゾクゾクします。こういった表現ができるのは、映画ならではですよね。
ジェラルド・バトラー演じる怪人の歌声も、映画版の魅力の1つです。所謂、オペラっぽい歌い方ではなく、言葉を伝えようとする歌い方をしていて、その人間らしさが滲み出る声には、胸を打たれます。毎日歌い続けなくてはならない舞台だと、喉に負担の掛かる発声をすることは難しいけれど、映画ならできる。その役の人物として歌う、切なく生々しい声は、とてもリアルで素敵です。
登場人物の表情がよく見えるのも映画ならではの魅力です。物語の終盤、怪人とクリスティーヌが、ステージ上で情熱的なデュエット「The Point of No Return」を歌っているのを見つめるラウルの目に涙が浮かんでいるのが見える。映像だからこそ実現できるこの演出が、僕はとても好きです。
ミュージカルフリークの方向けに、ちょっとマニアックなポイントも紹介しておきましょう。見世物小屋のシーンでは、「オペラ座の怪人」の10年後を描いたミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」の「Coney Island Waltz」を思わせる楽曲が使われています。あと、僕が昨年「CHESS」で共演したラミン・カリムルーが、クリスティーヌの父親の肖像でカメオ出演しているんですよ。

※中井智彦ファンクラブでは、会員ページにて、こちらの内容をwebラジオとして公開しています。更に今回からは、webラジオ限定のスペシャルトークもあります。今回は、「ミュージカル映画の楽しみ方」というトピックをお話ししていますので、そちらも是非チェックしてみてください。

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2021/1/1

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