綾小路翔のインスタグラム(showayanocozey) - 4月3日 07時11分

父が旅立ってから、丸一年が経ちました。

あっという間だったような…でも母にとっては気が遠くなるほど長い一年だったようにも思います。

まずはお母さん、お疲れ様。

すべて一人で決断しなくてはならない事だらけだったでしょう。
大変な手続きも多々あった事でしょう。
眠れない夜が増えたと言っていたね。

でもあなたのおとやん、こちらの心も知らずに、どうせ今頃向こうで楽しく花見やったり、サッカーやったりしてるはず。

これからはおかやんのやりたい事いっぱいやろう。

世の中が落ち着いたら、家族みんなで旅行に行こう。

弟が企画してる黒部ダム、めちゃくちゃ素晴らしいプランだったので、仕切り王的には悔しいけど楽しみだ。

でも俺も絶対負けねー。長男案にも乞うご期待。

あと、春巻き食べに帰りたい。野菜いっぱいのやつ。

そういえばこないだ
「この書類、お墓の。私が死んだら出してね。」
と、
「戸棚の中におやつあります」
ぐらいサクッと言われたけど、どうかいっぱい長生きしてね。 

そしてお父さん。
そっちはどうですか？
日本は、いや、世界は今大変な事になっているよ。

あなたが楽しみにしていたオリンピックも延期になりました。
俺の計画していた事もすべて暗礁に乗り上げています。
ううん、俺だけじゃない。世界中の誰の計画もがね。

やつの名は新型コロナウイルス。この人生最大の難敵。
人型カラクリロボットのコロ助なら可愛かったんだけど。
（※コレ、ただ言ってみたかっただけなんだけど、言葉にしたら、己の想像を遥かに超えて全然うまくもおもしろくなかった。）

果たしてこれからどうなるのか。
どうなってしまうのか。
誰にも予想がつきません。
それでも僕らは、事態の収束を少しでも早く迎えられる様、全力で邁進する所存です。
あの世一年坊のパピーに無茶は頼めませんが、どうか我々を見守っていて下さい。


本当に何もかもがテキトーだったお父さん。

だけどいつも周囲に人が溢れていて、どんな時もガハハと中心で笑っている写真だけが沢山残されています。


何があっても、誰の悪口も言わなかったお父さん。
寧ろ、どんな人の事も面白がってたお父さん。
何しろ人が好きな人でした。

きっと彼の本質はそこにあったんじゃないかって、今になって思う。
（単に常人の感覚が幾つか抜け落ちていた感があったけど…。あとサッカーの時だけは異常に負けず嫌いで、挑発的な事を言ったり、時々かなりセコい技を使ってた…。そう考えると、アレ？別に良い人だったわけじゃない…？）

だから俺も、誰とも争わない。

今はみんな不安で心が押しつぶされそうになっているから、少し攻撃的になっている人もいる。
だけど俺はそうならない。
眉間に皺を寄せた人達が、思わず笑っちまう様な楽しい事ばっかり考えてるよ。

俺のケンカはステージだけ。
絶対に心許さないって構えてる相手を、底抜けに幸せにする。
愛のフルボッコ。
そこが俺の勝負どころなんだ。


テレビ観ていても、スマホ覗き込んでも、今見出せる希望は少ない。

でも、きっと何かあるはず。

コロナを倒す為に役立てる事、俺たちにもある。

世界一楽しい自粛期間にしてみせる。

親父譲りのセコい技を使ってでもね。


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