甲斐みのりのインスタグラム(minori_loule) - 11月29日 16時20分


店の好みに共通の感覚を持つ、Kit店主との会話の中、今可能な限り足を運んでおくべき京都の店の本命は、昭和49年創業のアメリカン・ホームメイドケーキの店「シーシーズ」ではということになった。
「おいでやす〜」「へえへえ、おおきに」「きいつけておかえりやす〜」美しい京都言葉を話すお母さんは、カクシャクとしながらもかなりのご高齢。店の前を通るたびオープンの札がかかっていることに安堵していたが、ただ確かめるだけではそのうち後悔することになるだろう。今のうちに買って食べて記憶に刻んでおかなければと、朝一番に店を目指し、京都に住んでいたとき以来、18年ぶりに扉を開いた。
パイ、ケーキ、シュークリームやベーグルが並ぶ六角形の円柱状の回転式ショーケース。この形を現役で使う店は、国内で他にあるだろうか。
どれにしようかショーケースの中をのぞきこんでいると、厨房から出てきたお母さんが、ゆっくりケースを回転させながら、「クリームのケーキがよろしおすか。シュークリームは焼きたてですよ」などと、いろいろおすすめしてくれる。「チョコレート・チーズ・ケーキはこちらで食べて、パンプキン・パイは持ち帰ります」と伝えると、「へえへえ」と言いながら、またゆっくり厨房へ戻って行った。
初代のオーナーは、アメリカ人の詩人、シド・コールマンさん。「シーシーズ」という店名は、コールマンさんのイニシャルに由来する。
壁には、この店のフルーツケーキを賞賛する草野心平の詩。以前はアイスクリームが名物だったが、機械が壊れて今はもう作っていない。
持ち帰りのパンプキン・パイは、誠光社のカウンターで、堀部夫婦と一緒に食べた。

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2019/11/29

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