コムアイのインスタグラム(kom_i_jp) - 9月3日 14時50分


おわら風の盆にいってきました

富山の八尾を"やつお"と読むと知っただけでも、口の奥がつんとして、惹かれる何かがあった気がする。
みなさんの薦めもあって、一年越しの思いで行った風の盆。心を撃ち抜かれました。

岐阜の郡上おどりのほうも、ご先祖を招いて同じ輪の中で踊り、帰ってもらうのは同じ。

郡上は、活という字が似合う。夜通し踊る人たちの、下駄の鳴る音も身体をひる返す仕草も、カッとしてパッとして、汗が散り、目がきらめく。

八尾は、、、、哀かな。

町にいる人間をすっぽり包み込んでしまう哀。

静かな芸の歓びに浸り、しんみり、ではなく、しっとり。

笠で顔を隠して匿名性が高い。人間の名前や顔が消えて、おどりとうなじだけの生きものに。

音楽も驚きました。

中国っぽい音がする!と思ったらそれが胡弓。
それに絡まる三味線と唄のミニマルな構成。

3つの楽器すべてが音程を持つので、風のよう、引っかかりながら、流れていく。

日本に限りませんが、押すのではなく引く仕掛けのある芸能に憧れを感じます。お爺さんたちのブルース。ひと息で歌いきる唄、最後のほうがかすれて、鳴らない音が聴こえる。

胡弓や三味線のおじいさんたちは、深夜に流しでやっている人たちがかっこいい。みんなでその日のその瞬間のために、よろしく、とお互いに挨拶してるようにチューニングしている。

そして彼らの足さばき!おどり手たちに負けないくらい品がある。

9月だし、八尾に花街があったからか、浴衣ではなく着物でお太鼓で踊る人が多い。
編笠は若い人しかつけないらしい。おばけのように兵隊のようにクセのないおどりをする若い人たちもとても美しい。
今回、とっても粋なおどりをするおばさん(石橋さん)に話しかけて、教えてもらおうとしたら、私のは男踊りだから女踊りからやりなさいと、女踊りを教えてくれた。同じ振り付けで、ディテールだけで印象が全然ちがう。
シナをつくらない!ぼくとつに!とお叱りいただいた。

曲のメロディは三日間たぶんほとんど一緒?なのだけど、おどりには、新旧があり、旧をすこし教わってわかったのが、この盆踊り、ただのループじゃない!
素踊りというベースがあって、唄を聞きながら、ちがう動きに枝分かれしていく。歌われよ、のあとにツバメ返しの動きが入ってくるとか。

おわらの美って、ミニマルで、スローで、メローで、足りなくって、そこが胸を掴んで、離さない。飽きそうなのに、目がぱっきりして、意識は脳みその奥のほうへ引っ込んで、止められない。

あとで道のベンチで私達寝ていたら、石橋さんに拾われ、お寺で寝かせてもらって土砂降りを避け、命拾いした。

すてきな人がいっぱいいる。。
和紙が有名な八尾、ただショッピングするだけでも楽しかった!帯や紙風船を買いました。


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2019/9/3

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