北欧、暮らしの道具店さんのインスタグラム写真 - (北欧、暮らしの道具店Instagram)「店長佐藤のアカウントに投稿された #佐藤の気まぐれ日記をこちらでもお届けいたします🎁 ・（2019/05/01）あたらしい時代「令和」がはじまった。朝から家族でテレビの前に座り、新天皇即位の報道を見守る。画面の向こう側の世界と、こちら側の世界にはそれはそれは大きな違いがあり、我が家は全員パジャマだ。・連休に入り、いよいよ平成が終わるというタイミングで、わたしは風邪を引いて熱を出してしまった。前日に肌寒いなか調子に乗って公園でピクニックして、身体が冷えてしまったんだろうか...... ・「せっかくの連休なのに〜」「やりたいこといっぱいあるのに〜」体温計が37.5度と表示しているのを見たときは、もうそれはそれはガックリきてしまった。「まただよ〜」と。・しかも平成最後の日にはとてもとても楽しみにしていた約束があった。それもやむを得ずキャンセルすることに。・まとまった休みになると気が抜けてしまうということが、こうしてよくある。・熱が出ちゃったならしょうがあるまい。寝るっぺ、寝るっぺ！気持ちを割り切って、ベッドのうえで小説を読んだり、漫画を読んだりする。ぱたっと閉じて、そのままこんこんと眠ってしまったり。 Netflixで、気になる映画やドラマを観たりもする。・そんななか、よいしょと起き上がって、かかりつけの鍼灸院へ。「いやぁ、時代が変わろうとしているこういうタイミングで風邪引いて熱出しちゃうとか、わたしらしいなぁと思いまして」先生に思わずそうボヤいた。・先生は「どうして、わたしらしいと思うんだい？」と。「うーん、なんだろう。アクティブさゼロというか。なにかが大きく変わろうとしているタイミングで体調崩すあたりが、弱っちいなと思っちゃったんですよ」・すると先生はすかさずこんなことを言った。「大事なのは、アクティブさじゃなくて、粘り強さだよ。身体もそう。強い身体をつくろうと思うより、粘り強い身体をつくろうと思わなくちゃ」・微熱もあり身体の節々もまだ痛かったけれど、この言葉をかけてもらった瞬間、視界が明るくなったような気持ちがした。「粘り強さ」。この言葉がわたしの心のなかにすとーんと穏やかに落ちて、小さなしぶきをあげた。・自分がもっとアクティブだったら、体力にあふれていたら。もっと違った経営者だったろうな、もっと違ったお母さんだったろうな。そんなふうに考えることがある。でも「そうだそうだ、わたしが目指していたのはアクティブさじゃなくて、粘り強さだったんだ」とハッと思い出させてもらった気がした。・まだ身体は重かったが気持ちが軽くなったのか、鍼灸の帰り道、本屋に寄って雑誌２冊とエッセイ１冊を買った。調子に乗ってコーヒーも飲んで帰ろうかと思ったが、行きたかったお店の前まで来たらお休みの貼り紙がしてあった。今日まではまた調子に乗るのはやめておきなさい、ということだ（笑）・一夜明け、令和になった今日は無事に熱が下がり、夕飯は家族で回転寿司に。息子の希望により。いつのまにか自分で「すみませーん。まぐろ、サビ抜きでお願いします」なんて注文できるようになり、気づけばわたしが食べた皿数より息子のほうが積み上がっているではないか。ちなみにわたしはウニが大好物だ。あおさ汁もはずせない。・たまに風邪引いたりしても、こうしてゆっくり寝ていられるようになったのも君が成長しているからだね、と改めて思う。行動力には自信がないが、案外しぶとい、粘り強い母ちゃんというのはどうだろうか。・ ▶店長佐藤のアカウントでは、自宅インテリアや日々のつぶやきなどを見ることができますよ。こちらからどうぞ→@tomokosato_hokuohkurashi」5月11日 10時00分