北欧、暮らしの道具店さんのインスタグラム写真 - (北欧、暮らしの道具店Instagram)「【スタッフコラム】「できない」から、全てはじまった . 仕事帰りに、ふらりと立ち寄る店があります。 . 家の近くにある、こじんまりとしたワインバーで、店主とその日担当のアルバイトさんの2名で切り盛りしている、L字型のカウンターが印象的なお店。 . そこは食事もワインも美味しくて、その日あったことをぼんやり振り返りながら、1杯、2杯と、ついついお酒がすすんでしまうような、私にとっての癒しの場所です。 . 4月になってはじめて、そのお店にいったときのこと。 . お店に入り、いつも通りカウンター席に座ると、見慣れない顔が。どうやらその日が初出勤のアルバイトさんのよう。 . 「そうか、世の中的には新人さんが入ってくるような時期なんだなぁ」なんて思いつつ、店主にいろいろと教えてもらいながら一生懸命働く彼女の姿に、目が釘付けに。 . 私は前職で飲食店の店長をしていたので、なんだかすごく懐かしい光景に思えたのです。 . そんな笑顔が初々しい彼女に早速白ワインをお願いして、しばし待っていると、私が頼んだワインを彼女に抜栓してもらうことになりました。 . 慣れない手つきで、一生懸命ワインをあけようとしているけれど、なかなかあけられず、苦戦する彼女。 . そんな姿に微笑ましくなって、つい差し出がましくも、アドバイスをしてしまう私。 . 「キャップシールは指で剥こうとするんじゃなくて、切れ目に刃を引っ掛けてそのまま剥がすと上手にできるよ」 . 「スクリューは中心に、垂直になるように刺すといいよ」 . その後もワインボトルと格闘する彼女。店主や他のお客さんもその様子に、「テコの原理を使うんだよ」なんてアドバイスをしながら、横目で見守ります。 . その光景を見ながらふと、思ったんです。わたしも「できない」から全部がはじまったなぁと。 . ワインだって、1人であけられなかった。はじめて包丁で万能ネギを切ったときは、大きなアイロンビーズのようになってしまった。アイロンかけで服を焦がしたこともある。 . だけどそれらもひとつひとつ、誰かに教わったり、本を読んだり。日々を積み重ねて、いろんなことができるようになった。 . いい大人になっても未だに「できない」ばかりで途方に暮れ、自分って才能ないなぁ、と落ち込むこともある。 . だけど、今ではワインもあけられるし、ネギも細かく刻めるし、アイロンをかけることも、写真をとることも、誰かの相談にのることも、完璧とはいかないまでもできるようになった。 . きっとこれからも、「できない」ことは「できる」ことになって、まだまだ増えていくだろう。 . たとえうまくいかない日々が続いても、そう希望をもって、「できる」ようになった今までの自分を信じて、年齢を重ねていく他ないのだろう。 . そんなことをぼんやり考えながら、ようやく、彼女が初めて注いでくれたワインに、口をつけた。 . それはとてもとても、美味しかったです。 . . (スタッフ小林) #スタッフ#コラム#暮らしを楽しむ#日々の暮らし#北欧#暮らし#北欧暮らしの道具店#北欧暮らしの道具店スタッフコラム」4月11日 18時00分 - hokuoh_kurashi

北欧、暮らしの道具店のインスタグラム(hokuoh_kurashi) - 4月11日 18時00分


【スタッフコラム】「できない」から、全てはじまった
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仕事帰りに、ふらりと立ち寄る店があります。
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家の近くにある、こじんまりとしたワインバーで、店主とその日担当のアルバイトさんの2名で切り盛りしている、L字型のカウンターが印象的なお店。
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そこは食事もワインも美味しくて、その日あったことをぼんやり振り返りながら、1杯、2杯と、ついついお酒がすすんでしまうような、私にとっての癒しの場所です。
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4月になってはじめて、そのお店にいったときのこと。
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お店に入り、いつも通りカウンター席に座ると、見慣れない顔が。どうやらその日が初出勤のアルバイトさんのよう。
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「そうか、世の中的には新人さんが入ってくるような時期なんだなぁ」なんて思いつつ、店主にいろいろと教えてもらいながら一生懸命働く彼女の姿に、目が釘付けに。
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私は前職で飲食店の店長をしていたので、なんだかすごく懐かしい光景に思えたのです。
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そんな笑顔が初々しい彼女に早速白ワインをお願いして、しばし待っていると、私が頼んだワインを彼女に抜栓してもらうことになりました。
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慣れない手つきで、一生懸命ワインをあけようとしているけれど、なかなかあけられず、苦戦する彼女。
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そんな姿に微笑ましくなって、つい差し出がましくも、アドバイスをしてしまう私。
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「キャップシールは指で剥こうとするんじゃなくて、切れ目に刃を引っ掛けてそのまま剥がすと上手にできるよ」
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「スクリューは中心に、垂直になるように刺すといいよ」
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その後もワインボトルと格闘する彼女。店主や他のお客さんもその様子に、「テコの原理を使うんだよ」なんてアドバイスをしながら、横目で見守ります。
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その光景を見ながらふと、思ったんです。わたしも「できない」から全部がはじまったなぁと。
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ワインだって、1人であけられなかった。はじめて包丁で万能ネギを切ったときは、大きなアイロンビーズのようになってしまった。アイロンかけで服を焦がしたこともある。
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だけどそれらもひとつひとつ、誰かに教わったり、本を読んだり。日々を積み重ねて、いろんなことができるようになった。
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いい大人になっても未だに「できない」ばかりで途方に暮れ、自分って才能ないなぁ、と落ち込むこともある。
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だけど、今ではワインもあけられるし、ネギも細かく刻めるし、アイロンをかけることも、写真をとることも、誰かの相談にのることも、完璧とはいかないまでもできるようになった。
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きっとこれからも、「できない」ことは「できる」ことになって、まだまだ増えていくだろう。
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たとえうまくいかない日々が続いても、そう希望をもって、「できる」ようになった今までの自分を信じて、年齢を重ねていく他ないのだろう。
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そんなことをぼんやり考えながら、ようやく、彼女が初めて注いでくれたワインに、口をつけた。
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それはとてもとても、美味しかったです。
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(スタッフ小林)
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2019/4/11

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