ハナエのインスタグラム(hanae_0227) - 9月24日 19時44分
先日、「2018年のフランケンシュタイン バイオアートにみる芸術と科学と社会のいま」を見てきました。
今年は小説「フランケンシュタイン」が誕生してちょうど200年とのこと。「フランケンシュタイン」で提唱された問題に焦点を当て、“蘇生” “新人世” “生政治”というキーワードで2018年のバイオアートの観点から構成された展示、とても面白かったです。
まず、「フランケンシュタイン」で提示されている“創造物による創造主への反乱” “神に代わり生命を創り出すことの代償” “性と生殖の分離”といったテーマ。。。昔からそういうテーマで描かれる映画や漫画が大好きなんです。有名どころだとブレードランナーとか攻殻機動隊とか。たぶん、生きているという事実を未だに全て受け入れられてないんだと思う。生きている上での悩みって尽きないじゃないですか。仕事とか恋愛とかダイエットとか。でも、そもそも何で生きてるん?何故この状態を生きていると自認できるん?何故に精神と肉体を有してるん?みたいな疑問が常にある。14歳だからかな。だから生を解釈したり、定義したり、肯定したり、否定したり、情報化したり、メタ化したり、結局ゴーストに委ねてみたり、そんなことをしてる作品が好きなんです。
まず目を引いたのは、チューブに繋がれたユニコーン。人工呼吸と血液循環により蘇生を施されたユニコーンの腹部は僅かに上下し、そこにあるのが作り物だということ、そしてそれが架空の生物だということを一瞬忘れかけました。ゆめかわいくておそろしい。
目当てはアレキサンダー・マックイーンの皮膚を幹細胞手術で再生し、その皮膚で作ったレザーのライダースジャケット。展示されているのは豚の皮膚を使用したプロトタイプでしたが、近年実現可能とのこと。「死んだら皮を剥いで鞣してライダースにしてくれ」と口癖のように言っている友人がいるのですが、完全にその気持ちが分かりました。バイオテクノロジーがロマンの為に活かされまくる未来になってほしいな。長生きしたいです。
他にも街に落ちているゴミからDNAを採取しその情報を元に作った人の顔のマスク、3Dプリンターで作られた透明な都市模型の殻に住むヤドカリなど、面白い作品ばかりでした。それぞれがまずアートとして美しく、それだけでもかなり満足出来ます。その上で作品が提起している問題を汲み取ると、少し足がすくみそうになりました。
生きているということはどんどん自然からかけ離れていく。生きるって何だろうね。これからもっと人間は情報に、もしくは化け物になって行くのでしょうか。或いはその両方に。
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2018/9/24