三宅洋平のインスタグラム(miyake_yohei) - 9月12日 18時03分

(ベクレルの眼鏡で見る日本の現在地)
福島原発事故から6年間、3400箇所の土壌ベクレルを計り続けてきた人たち、そして市民測定所の集大成たるマッピング集のクラウドファンドが大詰めです。
地表からの高さによって数値が異なり、5cm、50cm、1mと自治体によって基準も異なる空間線量(シーベルト)でお茶を濁すのではなく、事実そこにあるホットスポット、マイクロホットスポットを発見して、土のベクレルを測る。科学的データとしての厳密な測定手順を守り、東日本の17都県の広い範囲から貴重なデータが集積。
放射能汚染の現実を、知る事ができます。
ポリマスターやホットスポットファインダー、ゲルマニウム測定器などを駆使した市民が、土壌の放射能汚染をメッシュ的にエリア計測する未来を、誰が想像したでしょうか。原爆製造のマンハッタン計画以降、原子力政策を世界に推進してきたIAEA、ICRPですら。内部被ばくも、大気中核実験による放射能飛散についてすらも、彼らがごまかしたり否定してこられた背景には、現実を測ることが一般市民には難しいという理由がありました。
今でもそれは簡単ではないけれど、可能になった。そして、文字通り「執念」で計測を続けた人たちがいた。
現在、優に400基を超える原子力発電所が世界に存在しますが、事故のみならず通常稼働時も含めて、これからの原子力産業と各国政府のあり方を大きく揺さぶる事のできる、市民計測のアティテュードと方法論がここに1つ、銘記された事になります。
リアルを知る事から、絶望も希望も、傾向も対策も知り得る事ができます。一人でも多くの方に、このマップのページを開いてみて欲しい。
また、このプロジェクトが、各地の青息吐息で自立してきた市民測定所へのサポートが促進される大きなきっかけとなることを、強く願っています。
各国語翻訳版の出版も、推していきたい。

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