浜島直子のインスタグラム(hamaji_0912) - 10月16日 16時40分
今回の朗読会の舞台となった長島が、かつてハンセン病の療養施設として島自体が社会から隔離されていたことを、私は恥ずかしながら知りませんでした。
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今回のお話をいただいて、少しでもハンセン病のことを知っておこうと思い、河瀬直美監督の映画「あん」を観てから行きました。
映画の中で樹木希林さん演じる徳江さんが、子供を授かりながらも産むことが許されなかったと告白するところがありますが、それは何故なのか、それはどういう状況だったのか、長島にある愛生園歴史館で知ることができました。
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島で暮らしている患者同士が恋をして夫婦になる場合、男性は断種手術をしなければいけなかったこと。もし妊娠した場合、女性は堕胎手術をしなければいけなかったこと。つまり、子孫を残してはいけなかったこと。
そして夫婦になった場合でも与えられる部屋は二畳一間の小さな部屋。しかしそれですら順番待ちで、実際は十坪住宅と呼ばれる部屋で3組の夫婦が一緒に暮らすことが多く、プライバシーが守られることはほとんどなかったそう。
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親元から引き離され療養施設に来るということは、当時の社会的背景からすると「ふるさとに2度と帰れない」ということになります。(かつてハンセン病は一族の恥と呼ばれ、家族を世間の目から守るために名前を変えて入所する方もたくさんいたそう)
今でも後遺症が残り、長島に暮らしている方々がいます。
さまざまな感情の中、どうやったら目に映るものが穏やかに見えるのか、その眼鏡を手に入れるにはあまりにも長く、息苦しいほどの葛藤があったのではないかと思います。
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今回の朗読会では、島に暮らしている方も車椅子でたくさん来てくださいました。
「もしアンコールが起こったら、みんなでふるさとを歌おう」と、リハーサルの時に誰からともなく言い出したのは、今回の朗読会の舞台に、そういう背景があったからなのかもしれません。
もうふるさとに帰ることはなくとも、心のふるさとは誰にも奪うことはできません。
そして今この場所が、目の前で笑っているその人の笑顔が、ふるさとになっていくのかもしれません。
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本番では思っていた以上にみなさん大きな声で歌ってくれて、私の音痴もバレることなく(笑)、とても温かい空気に包まれました。
一礼して会場を去る時、「ありがとう!」と大きな声で叫んでくれた、車椅子のおじいちゃん、こちらこそ、素晴らしい時間をありがとう!ありがとうございます!!!
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長島は今、世界遺産登録に向けて活動を行なっています。
あと20年ほどで島に暮らす方々がいなくなるということは、語り継ぐ人々がいなくなるということ。
自然、建造物、歴史。そして閉ざされていたからこそ、母の胎内にいるかのような、不思議な空気。
私は、また必ず長島に行ってみようと思っています。
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#長島アンサンブル
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#ご家族で来てくださった方
#チビたん連れて来てくれた方
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#他のすべての方
#もちろんスタッフの皆さまも
#素晴らしい時間を
#本当にありがとうございました!!!
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2017/10/16